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今後の食料戦略2009 No2

目次を作りました。順番に見てね



今後の食糧戦略No2
(遺伝子組み換え作物の戦略)



 

今年の状況

FAO(国連食糧農業機関)が2月に発表した世界の穀物見通しと食料事情に関する報告書によれば、2009年の世界穀物生産量は減少すると予測しています。化石燃料の高騰により史上最高の生産量を記録した去年と比べて、相場下落や生産コストの高騰、米国や欧州での作付面積の縮小、更に中国や南米などの干ばつの影響により、生産量は減少するとしています。米国・欧州の冬小麦については、生育条件は良好なものの生産コストが高止まりしていることなどから収益が悪化しているので作付面積は減少し、中国は深刻な干ばつに見舞われインドも降雨不足により生産見通しは悪化しています。トウモロコシ(粗粒穀物)は、南米での主要生産地の干ばつに加えて、生産コスト高による作付面積の減少により、極めて好ましくない状態にあります。多くのトウモロコシの生育は遅れ発育不全の状態にあり、一部は回復不能な被害を受けているそうです。

一方、2009年度の穀物期末在庫は、需要の増加予測にも関わらず08年の記録的な生産量の恩恵を受けて、史上最高を更新するとしています。また、バイオ燃料の穀物使用量の見通しについては、前年度比22%増の1億t強を予測していますがFAOでは米国の使用量は不況の影響などにより当初見込みから下方修正しています。

現状では安定しているように見える穀物状況ですが、生産面から見れば供給力は低下しているといえます。今後生産力が人口増加と比例して右肩上がりに上昇していくものとは思えません。

 

穀物期末在庫

 今後の食糧生産はどのようになってくるのでしょうか? 世界人口が60億を越え、さらに地球温暖化の影響により食料の生産は厳しさを増してきます。その穀物供給力を知ることができる指標として、穀物の期末在庫率があります。これは穀物をどれだけ在庫で翌年に繰り越すことができるかという生産力を知ることができます。

2006年度の世界の穀物期末在庫率は15.6%で過去最低となりました。これは国連食糧農業機関(FAO)が定めた適正在庫水準17%〜18%を下回るものです。15.6%は1970年代初頭に食糧危機と言われたときの在庫率をも下回っています。

世界の穀物の状況を食糧・農業・農村白書参考統計表平成18年版で見ると1977年の収穫面積は714百万haが2005年では671百万ha(94%)、期末在庫率は1977年21.0%が2005年には18.8%となっています。そして2006年の期末在庫は15.6%となっています。地球の環境変化で、たった一年で在庫率が急変しています。今後もこのようなことは頻繁に起こるものと思われます。また、期末在庫を左右するのに生産量と消費量の関係があると思います。1977年から2005年までの生産量と消費量の推移を見てみると消費量が生産量を上回るケースが増えてきており、さらにその差が広がっています。これは1977年の人口を100とすると2005年の人口は1.53倍にもなっています。人口が増えることによって生産が消費に付いていけない状況になってきていると言えます


出典 農林水産省








 

平成21年6月4日

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