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今後の食糧戦略

目次を作りました。順番に見てね



今後の食糧戦略
(遺伝子組み換え作物の戦略)

○食料の現状

ここ最近のニュースで、食料品の値下げ競争が行われています。これは2008年9月のリーマンショックによる世界同時不況によるもので、経済が後退した為にデフレ現象が起こり、値下げをしないと売れないという状況になっているからです。その影響で食料価格も下落しています。食料品単価が下がったからといって実際に食料危機が回避されたわけではありません。なぜなら今後の課題としても、温暖化、人口増加、水不足などは何も解決されていません。景気が回復して需要が増えてくるとまた、問題が浮上してくることは明白です。また、先進国の景気影響をそれほど受けない途上国では現在でも食糧不足に喘いでいます。

 

本当の食糧危機はもう始まっています。昨年原油の高騰によりバイオエタノールの生産が注目を浴びて、食料や資料となるトウモロコシがバイオエタノールに回され、トウモロコシが極端に不足するという事態が起きました。また、バイオエタノールの生産の追い風に乗ってトウモロコシ畑に転作する生産者が急増して、穀物は食料目的とエネルギー目的との競争に晒されることになりました。更に西欧などでの熱波や乾燥により穀物の収穫が出来ない状態が相次ぎました。現在(2009年)では落ち着いたかのように思えますが、実際には、需要が落ち着いたので供給が足りているように見えるだけです。

 また、見逃せないことは、食料が経済に抑えられていることです。経済が発展すればするほど、経済競争は激しさをまし、資本のみが主体となってきています。例えば穀物商社の最大手カーギル社の営業利益は2004年度は13億ドルだったものが2007年23億ドル、2008年40億ドルと凡そ3倍に伸びています。このようなことからも分るように穀物が食料目的から利潤目的へと明らかに変ってきています。国連人権理事会では「権利としての食料(食料主権)」が定着していますが、現実には食料主権ではなく経済主権で食料が商売道具となっています。経済と食料の摩擦は、食料やエネルギーが不足すればますます緊迫したものとなってきます。

 

この経済と食料の競争のほかにも、食料を脅かす原因はいろいろとあります。今後の問題を多角度から検討してみても導かれる答えは同じで、現在以上の経済発展(工業発展)を臨むのなら地球は人類を養う限界に来ているということです。この状況を充分に考えるともう既に本格的な「食糧不足」は到来しています。私たち人類は今後どのような対応をしていかなければならないのか真剣に考えなければなりません。経済優先か環境優先か、それとも共生か? そのためには何を犠牲にするのか、犠牲にしてまでもその後に残るものは何か? 何をしようとしているのか、本当の幸せとはなにか、人間とは何か? しっかり、自問自答すべきではないでしょうか?




平成21年6月2日

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