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経済入門No14

目次を作りました。順番に見てね


経済入門No14
デフレーション
 継続的に物価が下がる現象をデフレーションといいます。デフレーションになると財が売れずに企業の業績が下がり、生産性が落ち込みます。生産性が下がると家計の所得も減少になります。所得が減少にならなくとも減少に転じることがありうるので、消費は低迷していきます。デフレーションにより所得が減ると家計は圧迫され、新たな借金は増えないので経済は縮小へと向かいます。初期の物価下落では家計の支出負担が軽減され家計にはプラスに働きますが、継続的な物価下落つまりデフレーションになると、所得の減少と先行きの不安から家計の支出は減少へと向かいます。こうなってくると価格を下げないと売れなくなるため、値下げ競争が起こることになり、更なる倒産を増やすことになります。そして倒産が倒産を呼び経済は加速度的に悪化していきます。このような悪循環を繰り返しながら物価が下がっていく現象を「デフレスパイラル」といいます。
 デフレを解消するには需要と供給の均衡をとる必要があります。物が売れないのですから、生産も完全雇用ではなく失業者を伴う総供給量の調整(減少)をしなければなりません。企業ではまず最初に在庫の調整を行い、生産ラインの一部停止などを行います。このときの均衡は過少雇用水準でのものなので、低水準での均衡となります。この均衡水準が徐々に上がってくれば、景気は次第に回復へと向かいます。

均衡
 需要と供給の均衡をGDPで考える場合、生産=所得となるわけですが、このとき雇用の状態が完全雇用水準以上なのか、完全雇用水準以下なのかによって均衡のあり方が変ります。完全雇用状態以上のインフレ(ディマンド・プル・インフレ)では、超過需要となっているので、需要を抑える方向で均衡を図ります。雇用状態が完全雇用水準以下のコスト・プッシュ・インフレでは、雇用しようにも資源がないので雇用ができません。やはり超過需要となるので需要を抑えて均衡を図ります。デフレでは供給過剰となっているので、当然雇用も完全雇用水準以下です。デフレの時は公共投資などにより市場に資金が流れるようにして均衡をとります。経済が円滑に行われる均衡とは完全雇用状態での均衡です。完全雇用以上でも以下でも均衡を保つことは出来ますが、経済の活動の有様が違います。完全雇用状態以下の均衡では、過少雇用水準となり景気が後退したところでの均衡なので、市場のお金の流通量が少ないことになります。強いては物価下落に繋がりかねません。

物価高                物価安
        需要を減らす   供給を減らす
総供給 < 総需要 ↑       ↓ 総供給 > 総需要

完全雇用水準での均衡        完全雇用水準以下で均衡

スタグフレーション
 スタグフレーションとは物価の上昇景気の後退が同時に起こっている現象です。スタッグインフレーションはスタグフレーション=沈滞インフレーションの合成語で景気沈滞下のインフレと言うことです。インフレーションは総供給が完全雇用水準を満たす場合に総需要が完全雇用水準を上回ると起きますが、スタグフレーションは総供給が完全雇用水準に満たしていない場合に起こります。総供給を完全雇用水準に引き上げられない状態で総需要の過剰部分を取り除くと過少雇用水準で均衡します。オイルショック時には原油の高騰によるインフレと、過少雇用水準による供給の低下による景気の後退が同時に発生しました。そうするとコスト・プッシュ・インフレはスタグフレーションに陥りやすい状況だといえます。
インフレーション 超過需要状態 完全雇用水準以上
スタグフレーション 超過需要状態 過少雇用水準
スタグフレーションのもとでの、金利引下げはマネーサプライ(市場の資金量)を増やすことになり、更に物価を押し上げます。逆に金利引き上げはマネーサプライを減らすことになり企業の資金繰りを悪化させます。スタグフレーションからの景気回復は非常に難しいことになります。スタグフレーションの有効策としては、需要側の調整ではなく供給側での対策です。供給側の技術革新や規制緩和等により景気を刺激することが必要だとされていますが、かなりの時間を必要とします。

平成21年4月13日



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