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経済入門No12

目次を作りました。順番に見てね


経済入門No12
経済の制御不能
 市場(自由)経済では、景気が過熱すると市場価格が高騰すること(物価上昇)で、過剰な反応は抑制され、需要が減少して安定した状態に戻ろうとします。また、景気が悪化すると市場価格は下落し(物価下落)、需要が刺激され経済は安定する方向に向かいます。このように自由市場では市場メカニズムが機能して自然に安定した方向へと向かいます。しかし、経済があまりにもぐれ過ぎるとその症状は回復の兆しがなかなか見えなくなり、市場メカニズムの機能が回復しない状態となります。市場メカニズムが機能しないと経済循環は停止して、不景気が続くことになり私たちの生活を脅かすことにないます。このような経済が病んだ状態を大別すると4つに分けることができます。
インフレーション  :物価の継続的な上昇・・物価上昇、貨幣価値の下落
デフレーション   :物価の継続的な下落・・物価の下落、貨幣価値の上昇
スタグフレーション :インフレと不景気が混在する・・商品によって混在
バブル経済     :資産価格の継続的な上昇・・投資物件の物価上昇


インフレーション
 継続的な物価の上昇により商品が高くなり家計の圧迫します。商品価格が高いため、貨幣価値が下がります。そうすると実質的な所得が低下した状態になり貧困格差が生じます。ある程度のインフレは好景気を齎し取引が活発に行われますが、過熱しすぎると物価上昇のみが一人歩きして、実質的な所得低下を招き貨幣の循環が停滞します。春闘で行われるベースアップは、この物価の調整として、物価の上昇と給与所得の水準を合わそうとするものです。物価が上昇しても所得が向上すれば、実質的な負担が増えなくなります。物価の上昇より給与の上昇が少ないと、実質的な物価上昇になります。
 インフレーションつまり物価の上昇は、供給不足により商品の価格が高騰してくるものと需要が活発で財の生産が間に合わずに物価が上昇して起こる場合があります。前者は供給側の問題で後者は需要側の問題です。つまりインフレは「供給<需要」の関係にある場合に起こります。

インフレーションの分類
 インフレーションの分類には原因による分類と物価上昇速度による分類があります。原因によるものは二通りに分類できます。一つは需要側に起因するもの、もう一つは供給側に起因するものです。需要側に起因するものでは、景気がよく市場にお金が余ることで需要が更に活発になり、需要に対して生産が追いつかない生産能力を上回る超過需要状態に陥ります。供給側に起因するものでは、原材料等の不足により生産が出来ずに供給不足が生じる場合で、生産能力があっても生産できないという過少供給状態に陥ります。どちらの場合でも結果としては、供給<需要というアンバランスな状態になります。

原因による分類
需要側の原因:ディマンド・プル・インフレ
 ディマンド・プル・インフレは通貨量(マネーサプライ)が過度に増えすぎることで起こるインフレです。景気が好調だと通貨量が拡大していきます。好景気だと需要が拡大して物価(生産価値)が上がり、企業の収益も増えます。生産拡大になると所得も増えて益々需要が拡大します。そうすると次第に市場に資金があふれ出るようになって、供給が不足していきます。供給と市場の資金量のバランスが取れなくなり、資金のみが溢れた形となり、さらに物価が上昇してインフレとなっていきます。このように需要型のディマンド・プル・インフレは経済の好循環が齎すという特徴があります。
需要型のディマンド・プル・インフレでは、通貨量が増える訳ですが、通貨量が増える原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
1、景気の過熱によるもの
 景気が好調だと生産量も増えていきます、生産量が増えると雇用水準も上がり完全雇用へとなっていきます。採算がフル創業となり完全雇用水準に達すると、これ以上の増産が出来なくなってきます。それでも需要の増加が続くと超過需要となりなります。この様な状態では生産が追いつかないので、市場に行き場を失った資金が溢れることになります。
2、政策の失敗によるもの
 政府は予算を取りそれに従って公共事業などを行います。好景気の時期の過度の公共事業投資は、労働力の不足を招くのと同時に市場への資金の流量を増やします。このような行き過ぎた公共事業によるものを「財政インフレ」といいます。
 また、金融政策で金融緩和をやりすぎると、やはり市場に資金が流入するので超過需要が生じます。この様な金融政策が原因のインフレを「信用インフレ」といいます。
3、軍事費の膨張
 軍事費は政府の専管事項なので、突出しすぎると、市場へ資金が大量に流れる為超過需要に陥りやすくなります。専管事項とは政府が独断で決められる裁量のものです。

平成21年4月9日




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