<< 地球温暖化 | main | 得手勝手 >>

地球温暖化No2

目次を作りました。順番に見てね


永久凍土の融解
 永久凍土と言えばシベリアやアラスカの永久凍土が知られていますが、今この永久凍土の融解が起きており、深刻な問題になってきています。永久凍土は2年以上連続して凍結した状態の土壌のことで、永久凍土の上には植物が生育しているところもあり、夏場に溶けて冬季に凍結する活動層が覆っています。シベリアやアラスカは連続した永久凍土で繋がっており、これは永久凍土がー5度以下では融解は起こらないので、その地域で連続した永久凍土地帯が形成されています。日本の富士山にも永久凍土が形成されていますが、これは不連続な永久凍土です。
 
 永久凍土は、地球の陸地全体の約15%を占めており、ロシアは国土の55%が永久凍土遅滞であり、アラスカも90%が永久凍土地域で占められています。水平的にも垂直的にも途切れることがなく、永久凍土が分布するのが連続的永久凍土で、部分的に途切れるのが不連続的永久凍土です。いずれも極・亜極域に広がっています。中緯度のチベット高原は、平均高度が5000m以上あって山岳永久凍土と呼ばれる不連続的永久凍土が分布しています。北海道大雪山や富士山頂にも、山岳永久凍土が発達しており、北極海の海底化にも永久凍土が形成されています。

 シベリアでは地下の永久凍土の融解で地表に無数の湖が次々に出現しています。永久凍土が溶け始めると、下部の氷結泥炭により排水が阻まれ池ができます。いくつかの池が合体して大きな湖を作ります。冬季に凍った湖の氷を割るとメタンガスが音を立てて噴出します。永久凍土には、死んだ植物が分解される時に作られたメタンが大量に蓄積されており、永久凍土が融解するとそれが放出されることになります。また、湖が拡大すれば、湖底に崩れ落ちた周辺植物が分解される際にもメタンが生成されます。湖が結氷すると氷の下に高濃度のメタンが閉じこめられますが、暖かくなって氷が溶けると大気への放出が再開されます。ある調査によると凍土上層部に蓄積されたメタンガスの濃度は、大気中の1000倍から1万倍も高いとされ、永久凍土の融解で、シベリア全体から大気中に放出されるメタンガスは毎年10万トン以上にもなるとされています
 メタンガスは二酸化炭素の23倍の温室効果を持つており、永久凍土の融解は、温暖化を更に加速させるとになります。日本の面積の26倍もあるシベリアの永久凍土の融解は“時限爆弾”そのものです。

 また、シベリアのタイガ(冷帯針葉樹林)は、地球の森林面積の約3割を占めていますが、この地域での火災が急増して永久凍土の融解が急速に進んでいることが、北海道大学低温科学研究所とロシア科学アカデミーの共同調査で明らかになりました。
 火災は過去50年間増加傾向にあり、最近は1996年にモンゴル北部からシベリア南部にかけての大火災で約3万平方キロを焼失。94年と98年にはシベリア東部で4000平方キロ以上が焼失しました。火災で排出される炭素ガスは、ロシア全体で年間推定1億2000万〜2億4000万トンになりますが、ロシアの森林は年間約2億トンの炭素吸収が可能とみられています。しかし、火災によって凍土表面を覆う森林が失われ、むき出しになった永久凍土の融解が加速しています。「従来、シベリアは温室効果ガスの吸収源と考えられてきたが、もはや放出源と化している可能性がある」と調査団は警告しています。

 ツンドラ地帯では、表土のすぐ下に泥炭層が広がっています。乾燥化で地下水位が下がると泥炭層に酸素が入り、泥炭を分解する微生物の活動が活発となって、大気中に大量の二酸化炭素が放出されます。乾燥をきっかけに泥炭の大地が燃え上がる大規模火災が発生すると、二酸化炭素の放出量はさらに増えることになります。「寒冷帯の泥炭土壌が蓄えている炭素の量は、熱帯土壌が蓄えている量の2倍以上。これが二酸化炭素となって大気中に放出されると、地球温暖化が一気に加速される恐れがある」と調査団は警告しています。

 ツンドラ地帯は、泥炭地帯でもあります。寒冷地域での沼地や湿地帯では、地表で育った植物が死ぬと植物はゆっくり腐敗し、分解の速度より堆積される速度が上回り、植物は充分分解されないまま堆積して泥炭層を形成します。泥炭は水辺、不毛な土地、そして酸性の沼地や湿原で形成される有機物質です。泥炭は腐敗のスピードがあまりにも遅いために有機物(炭素)が泥炭内に蓄積されます。泥炭地帯は最大で森林の15倍もの炭素を隔離しているとされています。シベリア周辺は世界の大半の泥炭地帯となっています。 この湿地帯には陸上に存在する全炭素のほぼ20%が含まれ、そのほとんどが永久凍土の中に蓄積されています。1万1千年前に形成されて以来ずっと凍っていた西シベリアの広大な泥炭地帯は、永久凍土の融解により、すでに無数の浅い湖へと変わりつつあります。気温の上昇は、永久凍土の融解を招き、泥炭は分解して二酸化炭素とメタンガスを放出します。
 北極圏では地球温暖化の影響が最も大きく、気温の上昇は世界の平均の2倍を示しています。




コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
地球温暖化 の原因である CO2排出
近年、地球温暖化というのが問題視されています。
  • CO2 排出量
  • 2008/10/20 6:24 PM
calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
recommend
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす (JUGEMレビュー »)
森山 晃嗣, Gary F. Gordon, ゲリー・F. ゴードン
ミネラルの大切さが解かります
recommend
免疫革命
免疫革命 (JUGEMレビュー »)
安保 徹
交感神経と副交感神経の関係がわかります。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM