<< 産地生産契約No6 | main | 企業の金融取引管理 >>

省くと削減

目次を作りました。順番に見てね


省くと削減
 企業のコストを考えた場合、よく経費の削減が言われます。経費を削減することで収益性を高めようとするものですが、コストを削減しすぎると売上の維持・向上が次第に困難になってきます。これはコストを削りすぎて効率を消失しているからです。
 削減と似た言葉に省くがあります。よく使われるのは省エネです。では、省くと削減とではどのように違うのでしょうか。
省くは、無駄なものなくすことですが、ではどのような無駄をなくすのでしょうか? 省くという漢字を見ていると「目に見えて少なくする」と書いてあります。つまり、行動的なもので気がついた無駄をなくすことが省くということです。使っていない電気を消したり、使っていない水道の水を止めたりすることです。これらは実際に「行動で表すもの」です。では、削減はどうでしょうか? 
削減は、「数値を減らすこと」です。数字で表現された経費を減らすことを削減といいます。よくコストカッターと言われたりしますが、コストを切り落とすことが削減とされています。つまり、削減は数値的なものです。しかし、ここに落とし穴があります。省くは、使用できるものを一時的に使わないことですが、削減では額を減らすためにある程度の犠牲を強いることがあります。その犠牲とは機能的なものです。使っていない機能を減らすことで額を落とそうとするものですが、省くでは機能的なものはそのままで使用を控えることです。機能を落とすと、それ以上のものは期待できないようになり、次第に先細りになってきます。このように考えるとコストは削減するものではなく省くものだといえます。
 また、削減には対比するものがあります。それは売上との関係です。省くは経費そのものだけの問題ですが、コスト削減は売上と関係があります。削減では機能的なものを犠牲にする可能性があるので、売上に影響を与えかねません。売上を維持するのは、ある程度の経費は必要です。しかし、削減ではその必要な経費までも削減してしまう可能性があります。経費削減が売上と関連しているのならば、当然効率を検討したうえでの削減を行わなければなりません。確かにコストを削減することで、その失われた部分の機能を回復するために効率を高めてカバーしようとします。しかし、これは余力をなくすことになりかねません。省くでは一時的に機能を停止させることですが、削減では削り取ってしまうので機能を回復させることは不可能です。つまり、余力がなくなることになります。余裕がなくなると、いつかは疲れて失速してしまいます。コスト削減は額(数字)を減らすことですが、その減らし方に条件があります。削減では、今ある額を落とすことに躍起になりますが、0から考えると如何に効率を上げた使い方をして、額を抑えようとします。削減では、今ある数字からの削減ではなく、0から考えた額の抑制でなければなりません。つまり、削減では効率の向上を条件とした削減でなければならないということです。

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
recommend
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす (JUGEMレビュー »)
森山 晃嗣, Gary F. Gordon, ゲリー・F. ゴードン
ミネラルの大切さが解かります
recommend
免疫革命
免疫革命 (JUGEMレビュー »)
安保 徹
交感神経と副交感神経の関係がわかります。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM