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土壌劣化と有機農業No13

目次を作りました。順番に見てね


土壌劣化と有機農業No13
有機物の分解
 土壌には非常に多種類の微生物が数多く存在しています。その数は1g中に約1億といわれています。これらの微生物は養分の少ない土壌中では活動を中止しているが、堆肥など餌になる物質が入ってくると土壌中の微生物が増殖し、施肥した堆肥だけなくそれまでに土壌中に蓄積されていた有機物の分解も促進されます。これは「プライミング効果(起爆効果)」と呼ばれ、分解により窒素をはじめ多くの養分が放出されます。放出された窒素の一部は、増殖された微生物の菌体に取り込まれ再び土壌中に蓄積され、長期にわたって土壌窒素を放出します。また、堆肥の施用によって有機物の分解に関与する土壌動物、糸状菌、放線菌、細菌など多様な生物群が生息するようになり、その大きさに応じて団粒内外に生息の場を確保するので、土壌中の生物の種類が増え土壌の生物的緩衝能が増大します。

健康な土壌作り
 持続可能な農業生産を考えると、有機堆肥を利用した循環型の農業が有効であることが分かります。有機堆肥を投入することで、ある程度のミネラルの循環が出来るようになります。本来なら人間を含めた生物多様性のなかでの「吸収―分解―排泄」といった循環が良いのでしょうが、現在の社会では衛生上の問題から人糞の肥やしを受け入れられない状態にあるので、有機堆肥を使った循環を利用することで、生命力のある土壌作りが出来るのではないでしょうか。有機農業は生物多様性の中で成り立つものであり、そのことが最も自然に近い状態での持続的な農業を可能にしています。化学物質ばかりに頼るのではなく、自然とのバランスのとれた農業を行うことで、土壌劣化を招かない農業ができるのではないでしょうか。
 有機堆肥を施用する場合でも、きちんとした土壌管理が必要です。きちんとした施肥設計に基づく診断と処方箋を実施することで化学肥料自体の投入量を軽減でき経費の削減にも繋がります。
(土壌ついては「土壌のしくみ」をご覧ください。)

 持続可能な農業を行うためには、きちんとした有機堆肥を作ることが不可欠であり、現在の日本でも、有効な堆肥は少ないといわれています。今後の農業の発展を考えていくならば、適切な堆肥作りから始めなければなりません。その土地や作物に適した堆肥作りが望まれます。






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