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食糧危機と向き合うNo3

目次を作りました。順番に見てね


食糧危機と向き合うNo3
暴動
 高騰する食糧価格に頭を痛めているのはアメリカだけではない。カナダ、イタリア、メキシコなども同じ傾向にあり、消費者レベルであらゆる食糧の価格や供給量に影響が及んでいる。とうもろこし価格が跳ね上がる中で、今年初め、メキシコ全土でトルティーヤ危機が発生した。メキシコの伝統料理トルティーヤが多くの貧しい人々にとって手の届かない高値の食品となり、より栄養価の低い食品を選ばざるを得ない状況に追いやられたのだ。
このような事態を招いたのも輸出国や先進国での食糧支援政策も一因となっています。また、暴動やデモは各国で増加しており、メキシコのトルティーヤ抗議、イタリアでのパスタ抗議、インドネシアでのテンペ抗議など起きています。

食糧支援の問題
 国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、2000年から2005年の間にアメリカ産小麦の1トン当りの生産者価格が94米ドルから123米ドルに急騰し、カナダ産小麦の1トン当りの生産者価格も92米ドルから103米ドルに上昇しました。しかし、この価格上昇がカナダの食糧援助全体量に与える影響は少ないといいます。というのも、カナダ政府は同国の食糧援助高の50%までは開発途上国で購入することを法的に認めているからです。つまり、食糧援助しても、その国から買い戻すことが出来るのです。
 対照的にアメリカの食糧援助政策では、国内生産者の保護の理由もあり、アメリカの食糧援助品を国外で購入することを禁じています。食糧支援に当たっては燃料費の高騰も悪影響を与えています。輸送費上昇によりアメリカ産農産物の被援助国向け船舶輸送コストも増大し、食糧援助の価格を押し上げているからです。
 世界食糧計画によると世界で約8億5400万人が日常的に飢餓に苦しんでいる。その中で、アメリカがこれらの人々を支援するための食糧購入量を削減しているのは、大きな問題といえます。また、輸入食糧のコスト上昇は、飢餓の問題を抱えながらも食糧援助の対象ではない国々に大きな負担となっています。以前に比べて国が食糧を輸入できる量が減っているのです。
 世界の食糧備蓄量、特に穀物の余剰供給量が引き続き下落する中で、市場が価格変動から生じるショックを吸収することがますます難しくなっています。従来と同じ数の人々の食を確保するためには、食糧援助国が援助の枠を増やすことが必要となるでしょう。しかし、現在のアメリカの農産品価格上昇への対応を見ると、その可能性は低いといえるとしています。(ワールドウォッチジャパンより)

世界食糧計画(WFP)
 世界食糧計画は国連による食糧支援機関ですが、このまま食料品価格が日を追って上昇すれば、支援量を減少せざる得ない厳しい状況になっています。
国連世界食糧計画は国連唯一の食糧援助機関であり、かつ世界最大の人道援助機関です。飢餓と貧困の撲滅を使命として1961年に設立が決定され、1963年から正式に活動を始めました。ローマに本部を置き、世界各地に現地事務所を設けています。およそ1万人の職員のうち9割以上は実際に援助が行われている現場での活動に従事しています。2006年、WFPは78ヵ国において8,800万人に400万トンの食糧支援を実施。その総支出は29億米ドルに上ります。WFPの活動資金は、各国政府からの任意拠出金と民間企業や団体、個人からの募金でまかなわれています。WFPは国連主要機関の中で支出ベースで最大ですが、最も少人数の本部職員と最低の間接費で活動しており、経費は平均すると予算全体のわずか7%を占めるにすぎません。

食糧支援
 アメリカ政府は08年5月1日、世界的な食糧危機に対応するため、7億7千万ドル(約770億円)の追加食糧支援を行うと発表しました。これで4月の緊急支援額2億ドルと合わせると約10億ドルの食糧支援を行うことになります。また、G8にも食糧支援の追加処置を期待するとともに、食糧輸出制限をしている国に対して規制の解除やWTO(世界貿易機関)交渉の早期妥結を訴えました。また日本では100億円の緊急援助を行います。
 食糧危機は世界全体で一体となって考えなければならない問題です。今年の6月にローマ開かれる国連食糧農業機関(FAO)では、事務総長は各国に対して首脳クラスの参加を呼びかけ、関係機関のトップで作る作業部会設置を表明し、実質的な食糧サミットとしての会議になります。また、事前会議では食糧支援の緊急措置を各国に求め、緊急措置として食糧援助を行っているWFPに7億5500万ドルを早急に追加拠出するように要請し、輸出規制も直ちに解除すべきだと求めた。また、飼料や肥料の価格高騰にも触れ「次の収穫時期までに手を打たなければ、食糧不足はさらに深刻化する」と警鐘を鳴らしています。





参考になりますワールドウォッチジャパン
ワールドウォッチジャパン(08/04/15転載承認済み)


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