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2007市場流通14

目次を作りました。順番に見てね

2007市場流通No14
市場の力関係
 市場流通を考えた場合、視点を何処に置くかで見方が変わります。卸業者を主として考える場合と仲卸を主として考える場合とに分かれます。また、その市場の地場消費規模により市場の規模と流通のあり方も変わります。
 今後の予測できる主体が卸なのか仲卸なのか考えた場合、現状ではバラバラの対応を取っています。市場の自由化によりその動きはどのようになるのでしょうか?自由化になると考えられることは競争の激化です。生き残りを賭けた勝負では、他市場のみならず同市場における卸、仲卸間でも熾烈な摩擦が起こることが予想されます。しかし、同市場内での競争は潰しあいでしかなく、規模の拡大には繋がりません。潰しあうことで一時的な効果はあるかもしれませんが、その市場自体がもつシェアが拡大したことにはなりません。ただ競争相手のシェアを奪っただけの話しです。シェアを奪っても一人当りの消費が拡大するわけではありません。飽和状態にある経済下における規模の拡大や流通の活性化は、シェアの奪い合いではなく個人消費の活性化です。個人消費が活性化していないのに売上が拡大する訳がありません。そうすると市場の活性かでしなければいけないことは、「消費の回復」ということです。いくら他市場と潰しあいをしても消費が回復するわけではないのです。ここに競争の難しさがあります。このように考えてみると主体を卸とか仲卸とかに置くのではなく、市場そのものに主体を置かなければならない事に気がつくはずです。仲卸は卸がいないと市場は機能しなくなり、卸も仲卸がいないと流通が成り立ちません。市場の活性化は地場の活性化によるところが大きいことがわかります。
 また、地場の消費規模によって市場の規模が決まってきます。東京などの都心では消費が活発なので、地方の市場のような仲卸の転送業者はいません。転送業者というのは市場等から購入した商品を全国の市場にばら撒く商売のことです。都心では消費が大きいので他市場に商品転送する余裕はありません。逆に地方では地場だけでは商品を消費しきれないので大都市の市場に販売することで市場を維持しています。都会のように消費のあるところと地方のような消費の少ないところの市場では、根本的に市場の機能や流通に違いがあります。統廃合が迫られているのはそういった消費が少ない市場です。言い換えれば市場の規模は消費地によって決まっているのです。このように考えた場合、都会の市場と地方の市場では根本的に市場のあり方が違うのです。また、都市でも商業都市と産業都市とでは消費に違いがあるので、当然同じ人口でも市場規模に違いが出てきます。このように消費地から市場を見てみると、消費地にあった市場のあり方を模索していかなければなりません。地方で市場の統廃合をすればするほど市場は悪化して行くことが見えてくるのではないでしょうか。いわば統廃合は、悪い市場を統合しただけでの話しですから、それよりも地方の市場では、潰しあいでないところの競争を行なっていく必要があります。競争というのは、そもそも潰しあいではなく相互が競争して成長していく共存共栄を意味しているものです。

 都会で市場に関係しているのが産地や出荷団体です。大規模産地と市場の関係もやはり消費量によって決まっています。都会に出荷している産地は人口の都心集中により一層の消費拡大が見込まれ、その地域での市場と産地の係わりは強くなっているのではないでしょうか。地域の空洞化が進むのと同じ様に各市場も変化してきています。都会の市場が産地に対して強いのも消費の維持、拡大があるからです。産地は地方の市場に対して、産地指定を取り消したりして単価を落とさないようにしています。しかし、そのような行為は地方の市場を尚更弱いものにしていくことになります。最終的に消費が大きい都会に出荷が集中してきます。そうすると都会の市場でも単価の維持はできなくなり供給過剰となり、更なる消費低迷を招く事になります。産地では距離による運賃等のコストが発生しますが、単価が取れない事を理由に出荷を取りやめていたのでは、結果的にその産地自体も縮小してくる事になります。
 最近の現状だけでの判断では、市場の自由化は都会にとっては優位に働きますが、地方にとっては競争と統廃合をもたらすことになります。しかし、自由化が進み統廃合による整理が一段落すると、地方格差から更なる淘汰を生む事になります。そうなると今度は都会の市場も交えた、変革が要求される事になります。その結果格差が広がることになり、その格差は吸収できなくなり、市場経済自体の破綻を招くことにもなりかねません。

このように考えてみると今後の市場流通は三つに考えることができます。
一つ目は、市場内での卸、仲卸の競争下での流通
二つ目は、卸・仲卸が協力した関係での流通
三つ目は、都市部(中央)と地方との地域格差的な流通
 永続的な市場運営にたった流通のあり方を考えると卸と仲卸の競争市場流通では、共倒れになり、中央と地方の個別対応型流通では地域格差が広がります。そこで、お互いが向上して助け合い頑張れる関係である「卸と仲卸とが協力した市場の形成」について考えて行きます。

 これからの流通の主導権は消費者が握っています。飽和状態における消費の拡大方法を模索していかなければなりません。安いか高いか、高価か日用品か、価値と値段の決定権が消費者にあるので、いかに野菜の消費を促がしていくかと言うことが市場流通においてのポイントではないでしょうか。また、卸市場は生産者や出荷団体の要望も強く影響されるので、如何に調整をしていくかという問題も抱えています。そうなると流通から消費までの全体を通したものが必要となります。今後は生産から販売までの一貫した流通価値意識を持つことが流通全体を通して徹底していかなければならないことではないでしょうか。


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