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地球白書7

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地球白書7    
自然の価値
 自然は我々に無償で経済価値を提供してくれています。例えば漁を行う場合の値決めは漁にかかる経費と儲けです。然しこの値段には自然が育んだ価値は含まれておりません。魚が充分に育つには酸素を含んだ綺麗な水、餌となるプランクトン、排泄物を浄化する微生物が必要となります。また、これらの要素を満たす為にはさらに酸素を生む植物、プランクトンを育てる川や土壌からの有機物を含んだ栄養ある水、川に栄養を運ぶ雨、川の水を調節する山等必要となってきます。これを水槽で人工的に飼うといくらの経費が必要と成るでしょう。自然は多少の漁獲であれば無償で元の状態に再生をしてくれます。この再生能力が限界を超えたり、破壊されてくると調和が取れなくなります。近代社会において産業が発達するにつれ、より多くの自然の恵みが消費されるようなりました。自然の中には重金属や化学物質までも浄化してくれるシステム(土壌の微生物による分解や植物による浄化)もあります。この自然の無償のサービスによって経済活動という生産性が成り立っております。しかしこれらの自然のシステムさえも経済価値に変換させるべく開拓や伐採などが行われ自らの浄化システムをも破壊しつつあります。自然が与えてくれる大きな財産を失わない為にも、自然の価値が問われるようになってきております。

 自然のサービスを経済価値に置き換えると次のように試算されています。
地表の2/3以上を占める海は
   大気の供給
 食糧の生産
  廃棄物の浄化    21兆ドル/年
森林は
  気候の安定
   災害の防止
   材木の供給
   貯水        4.7兆ドル/年

川、湖、沼は
  淡水の供給(飲料水)
   排水の浄化     6.5兆ドル/年

 農地は
  昆虫受粉      0.1兆ドル/年

         合計 約33兆ドル(3,600兆円/年)

これらの自然から受ける経済価値は経済が成長するにつれ年3%の割合で減少してきております。(およそ100兆円/年) この減少分を補う為には同等以上の経済支出を行わなければならないことになります。自然や生命に値段をつけることはよくないことですが大切さを知る為には経済価値で表現することも重要です。温暖化の原因である二酸化炭素も枠で売買されるようになりつつあります。産出二酸化炭素を吸収する植物を植林することで二酸化炭素排出の枠組みはあくことになり、このあいた枠組みを他国がその枠を買うことで二酸化炭素を出す権利を取得するものです。この二酸化炭素の枠組みの売買は20兆円産業になるとも言われています。

このように現代社会での課題はいかに自然の価値を理解し、それを消滅させることなく財産として蓄えていくことが必要とされています。農業はそういう意味でも重要な役割を担っていることを充分理解し、永続的な農業が可能になるようなシステムの構築が求められています。  



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