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経理26

目次を作りました。順番に見てね

経理入門26
貸借対照表の使い方
勘定バランス
 資金バランスが資金繰りに大いに影響していることがわかりましたが、では細かく見た場合どの資金と、どの資金のバランスを調整しなければならないのでしょうか? そこで各勘定科目による資金バランスを考えてみます。
 流動性に含まれるものは営業資金と短期借入金とその他のものに分類できます。営業資金のバランスというのが、日常の資金繰りそのものを指しています。この営業バランスを知らずに資金繰りしていくと行き当たりばったりの資金繰りとなります。資金繰りは事前に調整しながら資金のバランスを保っていかなければなりません。では最初に営業資金のバランスについて話していきます。営業に関する勘定科目には受取手形、売掛金、棚卸資産があります。一般に言う営業債権というものです。では負債勘定にある営業債務は支払手形、買掛金、未払い金です。この営業債権と営業債務のバランスを取ることで資金繰りを調整していきます。前にも話しましたが、資金的赤字の場合と黒字の場合では、資金繰りの仕方が変わります。勘定のバランスとしては、受取手形―支払手形、売掛金―買掛金、棚卸―未払い金となります。このように営業債権と営業債務のバランスを取ることを「営業在高(ありだか)」といいます。
 
それで流動性の勘定のバランスを貸借対照表に落とし込んでみると

このようにそれぞれの勘定科目が左右対照となります。
営業債権と営業債務のバランスを取ることが日常の資金繰りとなります。

 余談ですが、上図を見られて「え」って思われるかもしれませんが、通常短期借入金は買掛金の下に表示されています。これは短期借入金が運転資金の補填の役割をしているからです。しかし、ここでは敢えて短期借入金を冒頭に持ってきました。短期借入金は運転資金で使われるものですが、勘定科目のバランスで見ると現預金に対するものは借入と利益になります。
現預金  短期借入金
     利益(自己資本)     こんな感じです。
現預金>借入金の場合、利益が現預金で残っている状態です。
現預金<借入金の場合、借金を現預金にしてもっている状態です。
借入金は、運転資金で使われるほか、運転資金として使う為の現金であったり、投資としての預金であったりします。黒字であれ赤字であれ、貸借対照表に短期借入金の勘定項目があるのであれば、間違いなく資金が足りないことを意味しています。そういった場合には、私は短期借入金が現預金にどのくらい化けているのか気になるところです。私の見方としては、現預金−短期借入金=+or− +だと資金的に余裕があるとし、−だと資金繰りがうまくいっていないと判断しています。なぜなら流動性は即返済しなければならない要素をもっている勘定なので、現金で即、短期借入金が返済できるかが重要です。このような理由から私は負債の一番上には短期借入金を配置しています。
 ついでに短期借入金の取扱い上の注意についてですが、短期借入金が実質上の長期借入金にならないようにしておかなければなりません。というのは、短期借入金のころ貸しのことです。「ころ貸し」とは、1年以内に返済もせず書換だけで切り替えていくものです。これは実際の返済を伴なわない書面上だけの返済で、また新たに度借入をしたことにするものです。これではもう完全な長期借入金です。そうすると返済原資が運転資金から利益償還に化けることになります(事実上の長期借入だから)。さらにもう一つの注意として、流動比率が100%以下の場合、短期借入から固定資産に資金を投じていることになります。これは長期借入金で借りられないから短期借入金で資金調達しているのです。短期借入金については、金融機関はその企業の信用力から「枠」なるものを設けて、企業が好きなときに好きなだけ使える仕組みをもっています。だから企業は簡単に借り入れることができます。但し期限は1年以内で上限の設定はあります。そうすると知らず知らずのうちに短期借入金が固定資産の投資へと使われる結果を招きます。投資をするときは現預金ですが、その調達先は運転資金であるわけで、結果的に運転資金を圧迫して、企業は運転資金が不足したものと思い、短期借入を行ないます。その結果短期借入金による固定資産の投資が行なわれ、更に運転資金を圧迫していきます。また、流動比率が100%以下だと資金が不足している(利益がない)ので、長期借入金を短期借入金(流動負債)で返済していることになります。借金で借金を返していることになります。
 短期借入金の注意事項のまとめ・・・短期借入金の固定化を防がないと利益償還になる。短期借入金の固定資産投資は運転資金を圧迫する。流動比率が100%以下だと借金で借金を返すことになります。


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