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抗酸化作用

目次を作りました。順番に見てね

抗酸化作用                      
活性酸素
 活性酸素は反応の高い酸素で、他の物質と結びついて相手を「変性」させます。変性とは、相手の性質を変化させることで、このように酸素と結合することを「酸化」といいます。釘などの鉄が錆びる現象も酸化現象です。また、てんぷら油を放置しておくと悪臭がしてくるのは、酸素が脂肪酸と結合して酸化させ過酸化状態になり、脂肪を「過酸化脂質」に変化させるからです。このようなことが体内でも起こっています。活性酸素の酸化力は強力で、酸素とは比べ物にならないほどの威力です。体内における過酸化脂質は有害で、免疫を低下させて病気の抵抗力を落としたり、血流障害や動脈硬化、糖尿病などを誘発させます。強いては正常な細胞を傷つけてがんをも誘発させます。

酸化作用
 活性酸素を除去したりして、生体の障害となる酸化を防ぐ作用を「抗酸化作用」といい、抗酸化作用を持った物質を「抗酸化物質」といいます。抗酸化物質として知られているものに、ビタミンC、ビタミンE、カロチン、ポリフェノール、フラボノイドなどがあります。また、体内にも抗酸化作用の働きをする物質を生成することが出来ます。スーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)は、体内酵素の一つで、活性酸素や過酸化脂質を補足して「還元」する働きを持っています。

酸化と還元
 酸化とは、物質が酸素と結合することで、ある物質が、他の物質から酸素を奪って化合することを「酸化」といい、この逆に、他の物質から見れば酸素を奪われる現象のことを「還元」といいます。SODは「還元酵素」というわけです。体内では、絶えず酸化と還元が繰り返し行われています。還元する量よりも酸化する量が増えると障害として表現されるわけです。酸化と還元のバランスを取ることにより健康が維持できるわけです。

酸化の完全解消
 よく加工食品に保存料としてビタミンCが使われていますが、これもビタミンCの酸化作用によるものです。ビタミンC(アスコルビン酸)が酸化物を還元させると、ビタミンC自体が酸化されます。酸化されたビタミンCは、「ハイドロキシ・アスコルビン酸」という酸化物に変わります。酸化物が還元されて抗酸化されましたが、その代わりにビタミンCが酸化物になることで、保存料として使われるわけです。食品の酸化防止はビタミンCの身代わりによって成り立っています。体内でも同じことが行われているわけで、ある酸化物がビタミンCの酸化物であるハイドロキシ・アスコルビン酸に変化しただけで、つまり、実際に酸化が解消されたわけでなく、酸化の移動が行われただけです。この段階まででは、酸化の除去にまでには至っておりません。酸化の解消にあたっては、酸化物を最終的に二酸化炭素と水に変えてやることで、体内に活性酸素を残さない状態にすることが必要です。

活性酸素の除去
活性酸素は分子構造によって4つに分類されます。
 .后璽僉璽キサイド
 過酸化水素水 
 0貊店犹請
 ぅ劵疋蹈シラジカル

 第一の活性酸素(スーパーオキシドラジカル)には体内のSOD酵素が対応して過酸化水素に変えます。SOD酵素の働きが鈍り対処しきれない場合は、低分子のビタミンEとポリフェノールが第一の活性酸素(スーパーオキシドラジカル)よりも攻撃力の強い第二の活性酸素(過酸化水素)に変身するのを防ぐ働きをします。
 次に、変身してしまった過酸化水素にはビタミンEや唾液にも含まれる二つの酵素カタラーゼとグルタチオン・ペルオキシダーゼ(GPx)が対応し、もっていた水素を与えて無害な水に変え消去します。
 いくらSODが作用するといっても、カタラーゼやグルタチオン・ペルオキシダーゼ(GPx)がうまく機能しなければ、過酸化水素は消去されないで残ってしまいます。また、これら酵素は栄養素が充分に供給されないと働きが悪くなります
 もし、この第二の活性酸素(過酸化水素)を処理しきれないと、それは体内の鉄分などの金属と反応し、最強最悪の第四の活性酸素(ヒドロキシラジカル)に変身します。また、ヒルドイドラジカルは紫外線やタバコなどで直接発生する場合もあります。この第四の活性酸素ヒルドイドラジカル(ヒドロキシラジカル)は、細胞の核や脳細胞を攻撃し、生活習慣病・癌・老化の原因になるといわれています。
 第三の活性酸素である一重項酸素と第四の活性酸素であるヒドロキシラジカルは非常に悪玉の活性酸素です。これらにはSODは関与せず、直接還元型グルタチオン(GSH)が消去します。

過酸化脂質
 活性酸素は喫煙、環境破壊、ストレスなどによって増加するといわれています。この活性酸素は不飽和脂肪酸と結びつくと、「過酸化脂質」という物質に変化してしまうのですが、この過酸化脂質は体内から排出されず、いつまでも残って、内臓に浸透して様々な病気を引き起こすといわれています。活性酸素は直接、間接的に病気の9割に関係しているといわれています。過酸化脂質を発生させないためには「過剰な活性酸素を発生させないこと」と、食事の注意が必要です。
 また、脂質が直接脳卒中や心筋梗塞を起こす原因ではなく、実際には脂質と活性酸素が反応してできる過酸化脂質が血管の壁に付着して、壁の中に浸透していきます。この結果、血管がもろくなって破れてしまうのが脳出血であり、血管がせまくなってつまりだし、やがて血流がストップするのが脳血栓であり、両者まとめて脳卒中といいます。脳血管同様の現象が心臓の血管で起こるのが心筋梗塞です。脳卒中や心筋梗塞の予防には活性酸素対策が最も重要だといわれています。
 コレステロールにはHDLとLDLの二種類があり、LDLは動脈硬化の原因になるため悪玉コレステロールと呼ばれています。しかし、最近の研究ではLDL自体は本当の悪玉ではなく、酸化されたLDL(酸化LDL)が悪いことが分かっています。この酸化LDLのことが過酸化脂質です。
過酸化脂質の除去が出来るのは、グルタチオン・ペルオキシダーゼ(GPx)のみです。いくら抗酸化物質といっても、最終的にはグルタチオン・ペルオキシダーゼ(GPx)と還元型グルタチオン(GSH)を充分含んでいないと、活性酸素は消去できないことになります。

 脂肪には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、飽和脂肪酸は動物性脂肪に含まれ不飽和脂肪酸は植物性脂肪に含まれます。飽和脂肪酸はコレステロールを増やす働きがあり、不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを減らす働きがあります。肉類、卵、バター等は飽和脂肪酸を多く含んでおり食べ過ぎるとコレステロールが増えます。これは飽和脂肪酸にコレステロールを増やす働きがあるからです。鶏肉には不飽和脂肪酸が多く含まれていますが鶏皮には飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も、どちらも摂りすぎは肥満・高脂血症の原因になります。

フリーラジカル
 フリーラジカルとは、自由に動き回る電子を持った分子構造のことであり、他の物質にぶつかると化合反応を引き起こす性質をもちます。フリーラジカルの代表格は発生したばかりの酸素です。酸素は人間の生命を維持するために必要なものですが、過剰にあっても周りの細胞や体外から入ってきた栄養物質を酸化させてしまうという側面もあります。酸化とは、金属が錆びていくのと同じ過程で、酸素と化学反応を起こして、別の物質である酸化化合物を作ることです。しかし、いい面も持ち合わせています。体内に入ってきたウイルスや細菌などは、フリーラジカルによって酸化されて死滅します。
 ガン治療の一部においては、抗がん剤と放射線による治療法はフリーラジカル療法といえるもので、抗がん剤は直接ガン細胞を攻撃するのではなく、体内で二次的にフリーラジカルを発生させ、ガン細胞を攻撃すると言われてもいます。しかしながら、こうしたフリーラジカルは、一方で、がん化のイニシエーター(きっかけ)となり、プロモーター(促進物質)となって、正常細胞の DNAを破壊してガン化させる側面もあります。ガンの再発、転移、副作用などにフリーラジカルが関与するとも言われており、抗がん剤がフリーラジカル(活性酸素)を発生させるため、治療法の再検討が必要とされています。
 フリーラジカルは、紫外線や環境ホルモンなどの有害環境によって発生します。また、老化の原因や加齢臭の原因であり、アンチエイジングの天敵です。これらの悪影響を阻止する物質はビタミンC、E、β−カロテンなどの抗酸化剤があります。        

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