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近代の農業事情 農業の動向  

目次を作りました。順番に見てね

近年の農業事情
農業の動向
 日本の農業の生産性は、どのように推移しているのだろうか。経済に対する農業の生産性の低下が自給率を下げてきています。農業を経済価値で見た場合、やはり他の工業生産と比べれば見劣りするのは当たり前です。私たちの日常の生活で身の回りに溢れているのは工業製品ばかりです。また、欲するものの殆どは工業製品であり、最先端の技術を注いだ製品には魅力を感じ、高価(高付加価値)な品ばかりです。工業製品には、それだけの付加価値が発生させることができるのでしょう。付加価値を考えて見ると農産物の付加価値はといわれても思いあたるものが少ないのです。というよりも農業生産物の付加価値が、商品を通して見ることができのではないでしょうか。
 では、実際に生産性から調べてみてみると、GDP(国内総生産)に占める農業の割合は1%にしか過ぎません。金額にして5兆2636億円です。日本の人口1億2千万人を賄う食糧の部分がわずか1%しかないのです。終戦直後の1946年(戦後1年)でも27%を占めていたのに(この頃はGNP)、経済の発展するとともに農業のGDPの割合は低下してきています。GDPとGNPでの差があるにしても、この割合の差は計り知れないほど大きいはずです。わが国はGDPにおける農業生産が僅か1%でも飢えることはないのです。この現実が食料自給率を下げる要因をなしていることは容易に推測できます。

農業が経済に占める割合
1946(GNP)1960(GDP)2004(GDP)
27%9%1%


 このことから見ても明らかに農業は衰退してきているのは間違いありません。なのに減反政策などで耕作地を減少させる方策を講じることは、農業の衰退を加速させるばかりです。

 この40年間で農地面積は230万ヘクタール減少しました。これは東京都の10.5倍に相当します。残された農地面積は470万ヘクタールしかありません。2010年の食糧自給率目標45%を達成するために必要な農地面積を470万ヘクタール、優良農地面積を417万ヘクタールと推測されています。しかし、現状のまま推移していくと2010年には、農地面積は452万ヘクタールまで減少するといわれています。基本計画では、1998年から2010年の間の耕作放棄面積を、基盤整備や造成、中山間地域への直接支払いなどで5万ヘクタールに抑える計画でしたが、1998年から2003年までの間で毎年2万ヘクタール程度の耕作放棄が発生しています。
 また、1960年に600万へクタールあった農地が減少した理由には、農地法による転用規制、農業振興整備地域の整備に関する法律による土地利用規制も厳格には運用されず、高度成長に合わせて農地は宅地などに転用されたことも要因のひとつです。農地改革で開放した面積194万ヘクタールを上回る230万ヘクタールが減少しました。
 さらに少子高齢化により、将来的には日本の人口は7000万人にまで落ち込むと予測されています。少子高齢化社会により後継者不足の問題は、更に深刻になっていきます。国内における65歳以上の高齢者の割合は、1950年(昭和25年)には、総人口の5%に満たっていませんでしたが、1970年(昭和45年)には7%を超える高齢化社会になりました。さらに1994年(平成6年)には14%を超え、本格的な高齢社会になりました。日本の総人口は2006年にピークを迎え、その後減少に転じます。しかし、その一方で高齢化率は上昇を続け2015年には26%、2050年には36%に達し、国民の3人に1人が65歳以上の高齢社会に突入します。
 現状の農業従事者のうち実に半数以上が65歳以上の高齢者です。
農業人口
万人\年1970年1990年2000年2003年
農業就業人口1035565389368
うち65歳以上182202206207
高齢者の割合17.635.753.056.1


国外への依存度
 江戸時代からの人口と農地面積の推移はどのようになっているのでしょうか。当然、今の技術水準とは比べものにはならないことも重々承知してはいますが、文明の近代化とその推移はどのようになっているのでしょう。



江戸明治1960年2000年
人口(万人)1、1003、4009、34212、693
農地(万ヘクタール)150440607483
一人当たり(アール/人)13.612.96.53.8
熱量自給率79%40%

 上記の表には、反収の考慮がなく江戸時代にはかなりの飢饉もありました。

 食生活に必要な農地を反収から見てみると、現在の反収を用いて食糧需給表から一人当たりの農地を試算すると、1960年の6.5アールが2000年には13.9アール必要な計算となる。このことからも日本が食糧の輸入大国であることも、自給率が低いのも頷ける。国外の農地は、日本の農地の3倍以上と推測されています。私たちの食の変化で、肉食主体となると、肉食製品を摂取しようとすると、およそ10倍の熱量を動物の飼料として与えなければなりません。日本の飼料穀物の輸入量は1960年の160万トンから2000年には2061万トンに急増しています。さらに輸入肉276万トンあり、その飼料には2500万トンの穀物が必要となります。これらの飼料4561万トンを海外に依存しています。                            
ワールドウォッチジャパン環境問題へのリンクです




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