<< 地球白書17-7 | main | 地球白書17-9 >>

地球白書17-8

 
目次を作りました。順番に見てね



<第8章>持続可能性のガバナンスに向けた、新たな国際機関の構造

A New Global Architecture for Sustainability Governance

 1972年に創設された国連環境計画(UNEP)には、地球環境の調査とその結果に基づく
修復と保全、政策的選択肢の提供、環境に関する認識の普及と活動の推進、国連組織内の
環境活動の調整、各国の能力の開発等の使命が課されていた。当時、環境問題へのより
良い成果を得るにあたって、UNEPは他の国連システムの強みを活用できる面から、敏速性
や適時性、適応性に富んだ効率の優れた機関と評価されていた。

 創設されて40余年、この間に、環境的状況及び政治的状況のいずれにおいても、様相は
一層複雑さを増したのだが、基本的な構造上の疑問は手付かずで取り残されてきた。

 それは、「持続可能性に向けての、国際的組織の最適な構造とは、いかなるものか」と
いう疑問である。

 さらに地政学的背景や環境的課題、そしてグローバルな集団決定を下す緊急性に重大な
変化があったにもかかわらず、UNEP創設にあたっての基本的な構想・機能・形態に関して
は、特段の変革もなく今日に至っている。

 UNEPの立案者たちは、国連システムにおける数多くの機関を、連携した環境行動にどの
ようにして向かわせるかについて、格別の見識を示してきた。UNEPをどのようにして強化
するか、あるいは補助機関から専門機関へと移行させるかについて、加盟国が熟慮するに
あたっては、UNEPが既に持っている力量、過去に経験した成功例と課題事項、そして全て
の障害や制約の根本原因を理解する事が重要である。

 委託された権限を、UNEPが一層、強力に行使できるようにする、つまり成果を上げられる
ようにするためには、単に新しい名称(例えば、世界環境機関や国際環境機関等)を与え
ても、それは全体として不十分なものでしかないであろう。この組織の内的な、あるいは
外的な看過できない弱点を修正してゆく事が、より効果的で長期永続的な結果につながる
のであろう。

著者:Maria Ivanova is assistant professor of Global Governance at theMcCormack
Graduate School of Policy and Global Studies at the University of Massachusetts
Boston.


ワールドウォッチジャパン ワールドウォッチジャパン(08/04/15転載承認済み)






平成27年4月30日




コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
recommend
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす (JUGEMレビュー »)
森山 晃嗣, Gary F. Gordon, ゲリー・F. ゴードン
ミネラルの大切さが解かります
recommend
免疫革命
免疫革命 (JUGEMレビュー »)
安保 徹
交感神経と副交感神経の関係がわかります。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM