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危機的な地球2013 No17





目次を作りました。順番に見てね




 危機的な地球20132013/11/20
No17
気候変動
 b,気候 
農業と温室効果ガス

 農業を考える前に人口の問題を考えなければなりません。2050年には世界人口が95億人とか言われており人為的な温暖化が進むことになります。また、人口増加にともなう食料の増産を行わなくてはならず、その結果として農業から排出される温暖化ガスも増えることになります。地球が養える人口に抑制することがそもそもの課題となります。今世紀末には平均気温が1.8度から4.0度上昇すると言われており、その為に起こる天候変動により食料生産が減少する可能性があります。更にこの減少分を補うために更なる農地開拓が行われ、化学肥料の投入量が増加して農地から排出される温室効果ガスの割合が増えることになります。自然界における営みでは長い年月をかけて炭素や窒素などは循環されていますが、人が介入することで循環速度が加速して温室効果ガスを増加させる結果となっています。

 農業で排出される温室効果ガスには二酸化炭素、一酸化二窒素、メタンなどがありますが、これらは土壌の微生物による有機物の分解過程で発生します。微生物による分解は圃場への有機物の投入量に比例して温室効果ガスが増えます。しかし、微生物の分解量を上回る有機物の投入は温室効果ガスの吸収源になります。

水田では水が張られることで嫌気性微生物の働きでメタンが大量に発生します。また、堆肥や化学肥料で投入された窒素成分は微生物の働きにより多くの一酸化二窒素を発生させ、家畜からは動物の反すう運動によりメタンを発生させ、家畜糞尿からは発酵によりメタンと一酸化二窒素を発生させます。このような農業による温室効果ガスの排出量を二酸化炭素換算量にすると年間凡そ60億トンの排出量になると試算されており、これは人間活動における温室効果ガスの排出量の13.5%に当たります。

 農業における二酸化炭素の排出量と吸収量はほぼ釣り合っていますが、メタンや一酸化二窒素は主な排出源の一つになっています。また、森林からの農業への土地利用変化は温室効果ガスが増える原因ともなっています。農業から発生する温室効果ガスを抑制するには圃場への窒素の過剰投与をできる限り少なくするためにきちんとした施肥設計を行う必要があります。ほかには緩効性肥料硝化抑制剤入り肥料などの使用が効果があるとされています。また、作物残渣や堆きゅう肥などの有機物の投入を増やすことで土壌の炭素蓄積量を増やすことができます。但し有機物の大量投入によるCN比のアンバランスや未熟堆肥は作物の生育を妨げることにもなりかねません。



平成26年1月20日


 




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