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野菜の効力、硫黄化合物ほか

目次を作りました。順番に見てね

健康と食事
野菜の効力5
ファイトケミカルの分類2

前回ではポリフェノールを説明しましたので、残りの5分類について説明します。

2、イオウ化合物
・アホエン
 にんにくには、いろんな成分があり、その中でも主なるものがアリシンです。にんにくの働きとして言われている殺菌や抗ウイルス作用は、このアリシンの効果だとされています。しかし、アリシンは非常に不安定で、体内に入ると他の成分に変化したりします。その中で最近注目されているのがアホエンです。ニンニクをすりつぶして食用油で80℃程度に加熱するとアリシンが変化してアホエンになります。アホエンは、アリシンの栄養成分を持っており、しかも体にでは安定した効果をもたらします。また、アホエンには臭いがないことや胃を荒らさないなど利点を持っています。アホエンは血小板凝集抑制作用があるとして発見された物質ですが、最近では、脳の神経細胞の突起を増やして脳を活性化させることが解ってきました。そのため記憶力の向上やボケの防止に効果が期待できるとされています。
効果:ボケの防止、老化防止、コレステロールの抑制、HIV感染予防、ガンの予防
食品:80℃程度に加熱したにんにく(生にんにくには含まれていません)

3、脂質関連物質
・カロテノイド(カロチノイド)の分類
1、カロチンとキサントフィル
 イ)酸素を含むカロテノイドのことを「カロチン」といい、カロチンの主だった種類としてはβ-カロチン(ベーターカロチン)、α-カロチン(アルファカロチン)、γ-カロチン(ガンマカロチン)、ζ-カロチン(ゼータカロチン)、リコピンがあります。
 ロ)酸素を含むカロチンに対して酸素を含まないカロテノイドのことを「キサントフィル」と言います。キサントフィルの主だったものにはルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、クリプトキサチン、フコキサンチン、カプサンチンがあります。

2、カロテノイドの効用
 カロテノイドで有名になったのはβ-カロチンですが、これはガンの抑制作用で知られました。ガンの抑制にはビタミンAが有効であるとされ、ビタミンAの供給源であるβ-カロチンが注目を浴びたわけです。しかし、現在の研究ではα-カロチンのほうが、ガン抑止力があることがわかっています。また、抗酸化作用においてもリコピンやルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチンの方がはるかに強いことがわかっています。また、ガンの抑制については、各カロテノイドによってその抑制部位がことなっています。β-カロチンは膵臓ガンに、α-カロチンは肺ガンに、リコピンは肝臓、前立腺ガンに対して抑制作用があります。また、β-カロチンとα-カロチン、その他のカロテノイドからなるパーム油カロチンは、肝臓ガンに強いガン抑制作用をもっています。他にもルテインは肺ガンや子宮ガン・乳ガンに、ゼアサンチンは皮膚ガンに、フコキサンチンは十二指腸ガンに有効です。更に、これらのカロテノイドやビタミンなどを複合的に用いることにより、更に強力な抑制作用を得られる可能性があることも解ってきています。

複合カロチノイド
 実際に肝硬変の患者さんでは、複合カロテノイドの血中濃度が低下しています。複合カロテノイドを投与することで発ガン率が低下するという臨床結果もあります。また、リコピン単体でのガン抑制とトマトジュースを使っての抑制作用の実験では、トマトジュースの方がはるかに強力な抑制作用を発揮することが明らかになっています。よくガンや成人病の予防に野菜ジュースがよいとされるのもこのようなことからです。また、体内には十種類程度のカロチノイドが蓄積されていることが解っており、これらカロチノイドは各器官にまんべんなく分布しています。しかし、一部のカロテノイドは特異部位のみに蓄積されていることも解ってきています。ただ、その役割については、研究中です。また、ガン予防に複数のカロチノイドを組み合せて、様々なガンの予防に有効な、最適な配合による複合カロチノイドの研究も行なわれています。複合カロチノイドを摂ることがいいことは解って頂けたと思いますが、複合カロテノイドを多く取るには、いろんな野菜を多く取ることが大切です。栄養は万遍なく摂ることが健康の秘訣です。そのためサプリメントだけに頼るような栄養の補給では、充分とはいえません。

スーパーカロチノイド
 カニや海老、さけ、などに含まれる赤色色素であるアスタキサンチンは、β-カロチンの10倍以上の抗酸化作用をもち、更に血液脳関門を通過でき、脳や目に直接的に働きかけることができる作用をもっています。また、その多様性からスーパーカロチノイドとも言われています。アスキタサンチンは、ほかにも動物実験で肝ガンや大腸ガンに対して顕著な抑制効果をもっています。このほかにも皮膚の酸化防止、免疫低下の抑制、動脈硬化の抑制などもあり、注目を集めているカロチノイドの一つです、

4、糖関連物質
β-グルガン
 糖質の最小単位である単糖が多数結びついたものを多糖といい、その多糖の一つにグルカンがあります。これはブドウ糖のみが結合したもので、その結合の仕方によってαとβの二種類に分けられます。多くのグルカンはこのα-グルカンで、デンプン、デキストリン、ポリデキストロースが代表的なものです。また、β型の結合でつながったもの、β-グルカンといい、β(1-4)、β(1-6)、β(1-3)に分れています。
 ベータ-グルカンの効果は、検疫細胞を活性かさせる働きがあります。免疫力が高まると、アレルギー反応を鎮め、ガンなどの腫瘍を抑える効果も期待できます。また、血糖値を下げたり、利尿効果、血圧調整、血中コレステロールと中性脂肪値を低下させる作用等もあります。
 β-グルカンを含む食品は、メシマコブやシイタケなどのキノコ類、セルロース、酵母などの微生物多糖類、海藻類に多く含まれています。

5、アミノ酸類
トリプトファン
 トリプトファンは牛乳から発見された体内で合成することのできない必須アミノ酸のひとつです。トリプトファンは、タンパク質生合成の材料になったり、ほかには脳に運ばれてセロトニンを作ります。
 トリプトファンの効果は、セロトニンを通じて鎮痛、催眠、精神安定などの作用を及ぼします。トリプトファンが不足すると精神的に不安定になりやすく、催眠障害を起こします。また、逆に過剰摂取は、肝臓に悪影響を与えることがありますので、摂り過ぎには注意が必要です。トリプトファンは、ビタミンB群やナイアシンと一緒に摂ると、効果的に摂取することができます。
食品:大豆、ゴマ、かつお、チーズなど

6、香気成分
リモネン
 リモネンは、オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類の果皮に含まれている芳香成分です。リモネンの働きは、細胞を保護する酵素の生成を活性化します。その効果としては、胃腸などの消化機能を高めたり、ウィルスや細菌などによる感染症にも効果があると言われています。また、リモネンは、天然の炭化水素で溶剤としての利用が拡大しています。ミカンの皮を剥いた手でプラスチック製品に触るとプラスチックの表面が冒されます。

ファイトケミカルの効力
抗ガン作用・・ケルセチン、ケンフェロール
抗ウィルス・・ケルセチン、ルチン、カテキン、ヘスペリジン、ナリンギン
抗酸化効果・・アントシアニン、カテキン、ロズマリン、ゴマリグナン、アスタキサンチン、リコピン
コレステロール抑制:硫酸アリル、有機イオウ成分、カテキン
目の疲労回復:アントシアニン、ルテイン、
動脈硬化の予防:アントシアニン、カテキン
肝機能向上:アントシアニン
老人性認知症の予防:アントシアニン
女性ホルモン:大豆イソフラボン
殺菌:カテキン
血糖値の上昇:カテキン
高血圧:カカオマスポリフェノール

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