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野菜の効力4  ファイトケミカルの構図  ポリフェノール

目次を作りました。順番に見てね

健康と食事
野菜の効力
 前回まではファイトケミカルの分類について話しましtが、今回はそれぞれに含まれる成分について話します。ファイトケミカル自体が数千種類といわれていますので、その中でも注目されている成分を抜き出して説明します。ファイトケミカルの分類が6種類に分類されているので、その分類ごとに話していきます。しかし言葉だけでは分りにくいのでファイトケミカルの分類とその主成分を表にしてみましたので、表と照らし合わせて見ていってください。
図にしてみるファイトケミカルとは、以下の通りです。

ファイトケミカルの構図


 まず、ポリフェノールの主だったものを説明していきます。紹介しているほかにもいろんな成分がありまよ。

1、ポリフェノール
 ポリフェノールは、植物が光合成を行うときにできる物質の総称で、糖分の一部が変化したものです。植物の葉や花、樹皮などに成分として含まれており、抗酸化物として有効です。ポリフェノールの効果は、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を阻害し、高血圧、動脈硬化および動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病などを予防します。また、ポリフェノールには多くの種類がありますが、特にお茶に含まれるポリフェノールについては、胃がんの抑制に高い効果をあげています。ポリフェノール食品で有名な赤ワインには、タンイン、カテキン、ケルセチン、シンプルフェノール、アントシアニン、フラボノールなどのポリフェノールが含まれています。ポリフェノールはブドウの果皮や種子に多いため、果皮を除いて作られる白ワインではポリフェノールの効果は期待薄です。また、ポリフェノールは、フラボノイド系と非フラボノイド系に分類されます。

非フラボノイド
・セサミノール
 セサミノールは、ゴマの種子に含まれている抗酸化物質で、強力な抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑制し、老化のスピードをゆるやかにしたり、ガンを予防したりする効果が認められています。また、セサミノールには、悪玉のコレステロールを減少させ、動脈硬化を防ぐ効果があるされ、肝機能を活発にして肝臓の負担を軽くする作用もあり、肝臓病や二日酔いにも有効です。セサミノールの主な供給源は、ゴマ・ゴマ油です。セサミノールの摂取は、ゴマよりゴマ油、ゴマでも色の濃いものより無色に近いものの方が効果的です。
効果:抗酸化作用、老化抑制、肝機能の活性、二日酔い
食品:ゴマ、ゴマ油(摂取過多に注意)

フラボノイド
 フラボノイドの生理機能には、次のようなことがわかっています。
1、 抗酸化作用
2、 抗変異原生
3、 抗ガン性
4、 血圧上昇抑制作用
5、 抗菌作用
6、 抗ウイルス作用
7、 抗う歯作用
8、 抗アレルギー作用
 この中でもよく知られているのが、抗酸化作用で、老化の防止などの体全体の酸化作用の抑制に効果があります。抗変異原生の活性作用のあるものとして、フラボノール配糖体やエラグ酸などが確認されています。抗ガン性のあるものとしては、ケルセチン、ケンフェロールなど、抗ウイルス作用のあるものとしては、ケルセチン、ルチン、カテキン、ヘスペリジン、ナリンジンなどが確認されています。

・アントシアニン
 赤ワインやブルーベリー、ナス、黒豆、紫いも、小豆などに含まれる黒や青の植物色素です。アントシアニンにはシアニジン、アントシアニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジン、ペラルゴニジンなどがあり、これらを総称してアントシアニンと呼びます。このアントシアニンは目の疲労回復に効果的です。しかし、体内で4時間程度しか存在できませんのでこまめに摂取するのが効果的です。ほかにも、血液中の悪玉コレステロールであるLDLにくっついて超悪玉コレステロールに変化するのを防ぎます。
効果:視力回復、疲れ目、抗血栓、抗酸化作用、動脈硬化、ガンの予防
食品:なす、桃、黒豆、アメリカンチェリー、ブルーベリー、紫イモ、小豆
・イソフラボン
 大豆に含まれる植物性ポリフェノールの一種で、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをしています。エストロゲンは更年期障害や生理不順、骨粗しょう症などに関わっており、女性にとっては重要な役割をしています。

・フラボン:アビゲニン
 日本癌学会の最新報告で、「ガン細胞の中に活性酸素を作り出し、直接ガン細胞を殺してしまう新成分"アビゲニン"が発見された」と発表されました。この新成分"アビゲニン"を多く含むのが、安眠効果で有名なカモミールです。アビゲニンには、鎮静・抗ストレス・鎮痙効果があると言われております。

・フラボノール:ケルセチン
 ケルセチンは、ポリフェノールの中でも脂肪吸収抑制効果が高く、肝臓に含まれている脂肪の代謝を高めて脂肪燃焼を促進させたり、消化管内で脂肪と融合して脂肪を吸収するのを抑制します。また、コレステロールの抑制や血圧を降下させるのに効果があります。他にも、抗炎症作用と抗酸化作用をもっています。さらには、体の免疫力を上げて、花粉症、副鼻腔炎、気管支喘息などの症状を軽くします。アレルギーの抑制では、細胞膜を安定させることで、ヒスタミンの放出を防ぐので、花粉症による鼻づまりや涙目がなどが軽減されると言われています。
効果:花粉症、高血圧(血圧降下作用)、脂肪分解、アレルギー、ビタミンCの吸収を補助
食品:林檎、緑茶、赤ワイン、松の葉、玉葱

・フラバノール:カテキン
 タンニンは、緑茶や紅茶になどに含まれる渋み成分で、その中でも緑茶に含まれるものをカテキンと呼んでいます。カテキンはフラボノイドのフラボノールに属しています。お茶にはカテキン・エピカテキン・ガロカテキン・エピガロカテキン・カテキンガレート・エピカテキンガレート・ガロカテキンガレート・エピカトカテキンガレートの8種類ものカテキンが含まれています。カテキンには、消臭効果やコレステロールの低下、抗アレルギー作用、抗酸化作用なの効果がありますが、乳製品と一緒に摂取するとカテキンが乳製品のタンパク質と結合する為、効力を失います。お茶に含まれるカテキンの中でもエピガロカテキン、エピカトカテキンガレートは強力な抗酸化力を持っています。
効果:殺菌、抗アレルギー、抗酸化作用、脂肪燃焼
食品:緑茶

フラバノール:タンニン
 タンニンは、緑茶や紅茶になどに含まれる渋み成分です。タンニンはカカテキンの一部から構成されています。タンニンの渋味は、タンニンが舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して変性させる為です。このようなタンニンによる粘膜の変性作用のことを収れん作用と呼びます。収れん作用とは、たんぱく質を変性させることで組織や血管を縮める作用のことです。収斂作用によって肌を引締めたり、炎症を抑える効果があります。

・フラバノン:ヘスペリジン
 ヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれ、みかんの実の部分よりも皮や袋、スジに多く含まれています。ビタミンPは、ビタミン様物質と呼ばれるもので、ヘスペリジン、ルチン、エリオシトリン等の総称です。これらビタミンPのうち、みかん由来のポリフェノールがヘスペリジンです。ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれ、毛細血管の強化、血中コレステロール値の改善効果、血流改善効果、抗アレルギー作用、発ガン抑制作用などがあるといわれています。
ヘスペリジンは、みかんの袋やスジと一緒に食べた方がしっかりと摂取することができます。

・カルコン:キサントアンゲロール
 明日葉には、キサントアゲロールや4−ヒドロキシデリシンなどのカルコン誘導体が含まれています。カルコンは、血糖値を低下させる作用があり、糖尿病に有効とされています。糖尿病発症の前後においても血糖値を下げる効果が確認され、予防にも治療にも効果的です。
効果:抗潰瘍作用、抗血液凝固作用、末梢血管拡張作用、糖尿病
食品:明日葉

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