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品質(自由貿易への挑戦供法。裡25

 

      目次を作りました。順番に見てね
 


  
  

自由貿易の挑戦供No25
 

第三章 品質の生産
土壌生物


微生物の栄養素

 有機栄養微生物にとっての栄養素はどのようになっているのでしょうか。有機物の中に有機微生物が成長するのに必要な栄養素が全て入っているわけではなく、細胞成分のアミノ酸やたんぱく質をつくるには窒素とイオウ、核酸を作るにはリンが必要です。有機物の中にはブドウ糖(グルコース)、砂糖、澱粉、セルロースなどの糖のように、炭素、水素、酸素しかないものがあり、このような有機物を餌にしたときは無機物で窒素、リン、イオウを与える必要があります。炭素以外の栄養元素を無機物から摂ることは微生物に共通していますが、有機物にこれらの元素が含まれていれば、その元素を利用し、有機物中の元素だけでは不足ならば、無機物中の元素で補充して細胞成分を合成し、有機物中に元素が必要量以上あれば、無機態として元素を放出(無機化)します。

 土壌では有機栄養微生物の餌のうち炭素が最も不足しています。これは発酵や呼吸で取り入れた有機炭素のうち7割以上は二酸化炭素として放出されてしまうからです。炭素に富む有機物を施用すれば、微生物は爆発的に増殖します。また微生物は有機物を求めて有機物の破片に集中して存在します。しかし有機炭素のみでは、やがて無機態窒素が枯渇します。有機栄養微生物にとって必要な栄養源の順位は〕機炭素、窒素、リン、ぅぅウの順番です

 

菌体の養分蓄積

 土壌微生物の菌体を構成する元素の割合は、菌体の水分80%を除いた乾燥体で、菌体中の炭素100gに対して、窒素15g、リン11.6g、カリウム9.8g、カルシウム1.4gの割合で存在しています。10aの畑には生菌体で約700kg、乾燥体で約140kgが存在します。この乾燥体の50%は炭素なので、上記の菌体の成分割合から換算すると、炭素70kg、窒素11kg、リン8kg、カリ7kg、カルシウム1kgが10aの畑に存在することになります。また通常作物の施肥量はN10kg、P4.4kg、K8.3kgなので、10aの畑に存在する菌体の養分は施肥量に匹敵し、植物の養分の供給源として優れていることになります。

 

菌体の養分放出

 菌体が飢餓状態になると、体内にある貯蔵物質を使って基礎代謝に必要なエネルギーを補給します。貯蔵物質がなくなると、当面必要のない細胞成分を利用して生命維持に必要なエネルギーと成分をつくりだします。このように飢餓状態で行なう生命維持を「維持代謝」といいます。維持代謝の過程でエネルギー獲得の為に、二酸化炭素が放出され、少量の窒素やリン酸も放出されます。菌体は死滅すると、自ら分解していきます。細胞壁の内側の成分は、低分子有機成分や無機成分に分解され、細胞外へと出て行き、細胞壁は難分解性なので、土壌に存在する難分解性土壌有機物に組み込まれていきます。

 細胞壁の外へ放出された成分は、ほかの菌体に利用されますが窒素やリン酸などが過剰となるので、再度細胞外へと放出され、他の微生物や植物に利用されます。

 

以上のようなことから微生物のバランスが取れる圃場管理が必要となります。この微生物の管理を重視した生育管理が品質向上のカギとなるのではないでしょうか。

平成23年6月7日




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