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土壌しくみ-11(堆肥の目的)

目次を作りました。順番に見てね

土壌のしくみ
堆肥の条件
 堆肥は作物の生育環境を改善するために施用するので、〆酳に障害を与えないこと、環境に有害でないこと、製品が安定していること、ぜ莪靴し易いこと、の条件をクリアしておかなければなりません。
〆酳に障害を与えないこと
  有機物の種類によっては有機酸やフェノール性酸などの作物の生育や種子の発芽に有害な成分を含むことがあり、また同時に雑草の種子も含んでいたりします。
環境に有害でないこと
  土壌環境を健全に維持するためには、有害な重金属や病原菌を含んではいけません。重金属含量はヒ素50mg/kg、カドミウム5mg/kg、水銀2mg/kgの基準を超えないこと。また、溶出基準や蓄積防止基準である亜鉛120mg/kgを超えないこと。さらに作物や人体に有害な細菌や虫を含んでいないこと。
製品が安定していること
  有機性廃棄物は種類が多く、その種類により肥料成分や施用効果が異なるために特性を明確にするための表示が必要である。また、製造ロットごとに成分が異ならないようにきちんと攪拌し、成分の安定をさせること。
ぜ茲螳靴い笋垢い海
  有機物を農耕地に散布する場合は10アール当たり1t以上の大量散布を必要とするため、取り扱いやすいように悪臭、高水分、形状不均一、貯蔵性が悪い、農業機械への適応性が低いなどの問題解決が必要である。

ぼかし肥と堆肥の違い
 堆肥化はアルカリ条件下で温度を高めて分解させるため、窒素がアンモニアになって揮散します。これに対して有機物と土と混ぜて低温でゆっくり熟成させ、肥料成分の揮散を防いで作ったのが「ぼかし肥」です。ぼかし肥は油かすや有機肥料を直接施用するとタネバエや野鼠の害がでるので、この害をなくすために有機肥料をあらかじめ好気的に短期間分解したことから始まったもので、肥料の効きを「ぼかした肥料」の意味でぼかし肥といいます。
 土と混合して熟成してあるために肥料成分濃度が低く作物の根が肥焼けしない根にやさしい肥料効果があります。また、ぼかし肥には化学肥料に比べて緩効的で節水栽培でも土壌の塩類濃度を一気に上昇させないという利点があります。ぼかし肥は有機肥料を有効に活用するための工夫であり、微生物活動によって作られていても堆肥ではなく有機肥料の一つです。製造方法には決まった方法はなく各地でいろいろな工夫がなされています。土を入れないで堆肥に有機肥料を混合するだけで作ることもあるし、有機肥料だけでなく化学肥料を混合することもあれば、多様な種類の微生物資材を使用するとこともあります。さらに、米ぬかに糖蜜や微生物資材を混合して嫌気醗酵させて作ったものもあります。このように原料を自由に変えることができ、地域によっていろいろな作り方をされていますが、ぼかし肥は基肥として使い、堆肥と併用することが望ましいです。また、有機肥料の一つと考えられているため肥料取締法の適用を受けるので自家用にとどめるべきです。
 ぼかし肥の特徴は根にやさしく、肥料が無駄にならない、ゆっくり効果が現れる緩効性で、低温(50℃以下)で数ヶ月間醗酵させたもので、製造方法は様々です。

堆肥の使用目的
 堆肥をなぜ使うのでしょうか、肥料がなければ作物は育ちませんが、堆肥がなくても作物の栽培はできます。しかし堆肥をまったく使用せずに作物を作っていると年々作物ができにくくなってきます。昔からの農業の継承により毎年堆肥を施用している農地では生産が安定しており、このことは経験として作物の栽培に用いられるようになりました。堆肥の作物に対する効果としては増収、品質向上、安定生産の3つがあげられます。

 増収効果:作物の生育をよくすることであり、肥料効果によるもので、成分含量は多くはないけれども三大要素のほかにも微量要素の効果もあります。増収効果は化学性の改善ともいえ、また堆肥から出るホルモン物質による生育促進効果もあると言われていますが、解明はされていません。

 品質向上:作物の品質は、肥料成分(主として窒素)と水分の適切なコントロールによって可能だとされています。作物は根から養分を吸収するため、根に供給される肥料成分や水が適切であれば品質は向上すると考えられます。堆肥の養分保持力による適切な養分供給と、団粒化を促進して土壌を膨軟にすることによって、作物への過剰な水分供給が防げます。土壌が膨軟になれば根が充分にはり、根圏土壌の養水分保持力を増大させることにも役立ち、いっそうの効果をもたらします。

 安定生産:堆肥による土壌改善により安定生産を阻害する大きな要因である連作障害の回避もできます。連作障害は土壌中に存在する有害微生物によることが多く、生産安定を図る上では有害微生物の発生を防ぐことが大切です。堆肥投入により健全な土壌環境をつくることができます。



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