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異常気象 No15

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異常気象 No15

第二章 気象現象


 

大気の循環

イギリスの気象学者ハドレーは、大気が赤道と極地で循環していると提唱しました。これは赤道で暖められた空気塊が上昇気流となり、低気圧を齎す。極地では寒い為冷やされた上空の空気塊は重くなり下降気流となり、高気圧となる。極地で起きた下降気流は地上にぶつかり、空気の吸い込み口となっている低気圧に向かって、風の流れを作り出す。つまり地上では極地から地上に向かい風が吹くことになります。また、赤道と極地の上空では低気圧から高気圧に向かって風が流れるので、赤道から極地に風が吹くことになります。このようにして、地上の風の流れと上空の風の流れで、赤道と極地とで大気の循環が行われるというものでした。赤道は常に暖かく、極地は常に冷たいので、大気の循環は継続的 に行われることになります。しかし、現実的に吹く風は違っていました。ハドレーの大気循環にコリオリの力を加えて考えることで、現在の大気の動きを説明することができます。

 

大気循環とコリオリの力

 ハドレーの大気循環を現実のものとして説明するには、緯度の違いによる風の説明が必要となってきます。その説明の矛盾をなくしたのがコリオリの力です。地球の大気の循環はコリオリの力によって「貿易風」「偏西風」「極偏東風」の三つに分けることが出来ます。貿易風は低緯度(赤道付近)、偏西風は中緯度、極偏東風は高緯度と緯度の違いでの大気循環となります。

 

貿易風

 赤道付近で暖められて上昇した空気塊は、北極と南極方向へと別れて移動します。北半球では、赤道で暖められた空気塊は、赤道における自転速度と同じ速度で東に移動しながら北へ向かうことになります。しかし緯度が上がるほど(北に進むほど)地表の自転速度が遅くなるので、実際の風は東に傾きながら移動することになります。北緯30度付近に空気塊が達すると、移動途中で冷やされた一部の空気は下降気流となり地表に到達します。地表に到達した空気塊は、赤道付近の低気圧に向かって再び移動することになります。この時の風の流れは西南方向に向かって進むことになります。この大気の循環で地表付近で吹く“南西への風を「貿易風」”といいます。貿易風と呼ばれるのは、大航海時代(15世紀〜17世紀)にヨーロッパから見て南西に位置する諸国に貿易の為に帆船で移動するのに都合の良い風だった為です。貿易風は北緯30度付近で下降したものが、赤道付近の低気圧に戻る風となるので、地表面では北東からの南西に向けた風となります。ハドレーが提唱した大気の循環と同じ理論で説明が付くので、貿易風を作る大気の循環を「ハドレー循環」といいます。

貿易風.jpg





平成22年10月26日


 




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