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土壌のしくみ機檻掘 |坐芭

目次を作りました。順番に見てね

土壌のしくみ1章−7
2、物理性及び生物性の改善
土と微生物の関係
通気性
 大きな孔隙が発達している土壌では、多くの微生物は土壌有機物を餌として食べ、呼吸によってエネルギーを得て(酸化活動)増殖しながら、作物に無機栄養分を提供します。酸化活動により二酸化炭素が発生し、二酸化炭素は大きな孔隙を通って地上にでて、植物にこれを供給し、植物は光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を排出します。その為にも通気性のいい土壌構造が必要なのです。
 以上のようなことが、団粒構造が持つ意味であり仮比重1.0が目標となる理由です。

C/N比(炭素率)
 堆肥の投入は物理性の改善と同時に健康な根が育ち、土壌微生物やミミズなど土壌動物の活動が盛んに行なわれる養分環境を提供しなければなりません。その環境を左右するのが土壌中の「炭素含有量と窒素含有量の比率」です。

炭素と窒素が持つ意味
 有機物の炭素は各種の炭水化物として存在していますが、微生物・土壌動物によって分解・利用されて、二酸化炭素となって大気中に戻っていきます。また、分解されにくいリグニン・タンニンなどの物質は土壌中に長期間にわたり停留し、時間をかけて微生物によって利用されていきます。一方、有機物中のたんぱく質は微生物によって分解・利用されて無機窒素となって作物に吸われ、一部は水とともに流失したり、また、アンモニアガスとなって空中に拡散されます。しかし、このような形で全ての炭素・窒素が利用されるのではなく、一部はそのまま残留します。そして残った炭水化物・リグニンなどの分解物と微生物・土壌動物による合成物などが合わさって土壌腐植ができます。

C/N比が高い場合
 C/N比の高いわらやオガクズをそのまま土中に入れると、土壌微生物はその有機物を餌にして増殖するさいに有機物では足りない窒素を土壌から吸収して使うので、土壌の窒素が減少し窒素飢餓がおこります。窒素飢餓の土壌では根毛の発生がまったく見られません。また、C/N比が20代のものでも醗酵途中のものは窒素含有量が少ないため根が曲がりくねって伸び、根毛も少ないです。

C/N比が低い場合
 また、逆に乾燥鶏糞のようにC/N比が低いものを施すと炭素不足・窒素過剰となり濃度障害をおこし根がやけて腐れがおこり、また特定の病原微生物が増殖します。
 堆肥の品質基準においても発芽試験を実施することを推奨していますが、単にフェノール性酸や揮発性脂肪酸などの発芽阻害物質の有無や高ECなどの濃度障害を調べるのではなく、養分濃度と根毛の状況の関係まで調べる必要があります。堆肥として合格できるのは根毛がまっすぐに適度の長さに綺麗に伸びているもので、この参考本書の著者はこれまでの多くの実験と圃場実績から根と土壌動物にとって望ましい環境を作り出すのは「C/N比15〜20、窒素含有量1.0%の堆肥」であるとしている。

C/N比15〜20の意味
 C/N比15〜20では土壌中の微生物や微小動物がもっともよく活動する環境であり、ミミズが繁殖している土壌はミミズが土を食べて排泄することで、土の団粒構造がよく発達します。ミミズが増殖する条件は餌が豊富でなければならず、微生物が豊富にいる環境でありC/N比のバランスがとれている環境です。土壌微生物の活動はまず、シロダニが繁殖して、有機物を細かく分解していきます。シロダニの増殖がピークに達すると、自活性センチュウが活躍してきます。自活性センチュウは土壌中の細菌などを食べて繁殖していきながら土を軟らかくして根や微生物が繁殖しやすい環境をつくります。これら微生物の排泄物や死骸は腐植物質となって粘土粒子を糊付けして団粒化を進めるとともに、粘土腐植複合体という養分保持力の高い土壌をつくります。シロダニや自活性センチュウのあとにC/N比が15〜20という条件でミミズがさらに活発になり、よりいっそうの土の団粒化を進めます。このC/N比15〜20が持つ意味は土壌環境を最適なものにすることによって土壌病害は発生しにくくなります。

土壌病害
 根こぶ病や青枯れ病が発生するのはC/N比が10以下と低いときで、炭素物質の投入をしないで化学肥料施肥を続けていると土壌炭素は徐々に減少していきます。また、家畜糞堆肥を投入して元肥だとか追肥だとか行なっても窒素は必ず施していき窒素を追う形となりCN比が低下すると土壌病原微生物が異常に活躍する環境が整うことになります。糸状菌のC/N比は9〜10、細菌のC/N比は5〜6で、このようなC/N比は作物の根に根腐れを起こしたり折れやすくします。この傷ついたところから汁液が流れ出るからここに病原となる細菌なり糸状菌がやってくるとひとたまりもないのです。根こぶ病・青枯れ病もセンチュウ害もこのようにして発生します。                 

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