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農業将来予測 No27

 

 

        目次を作りました。順番に見てね
 


 
テーマ
農業の将来予測  No27



9、新興国
エネルギー

  新興国として注目を集めているのはブリックスの4カ国です。ブリックスはBRICsの読み方でB:ブラジル、R:ロシア、I:インド、C:チャイナ(中国)の4カ国です。BRICsの中でも人口大国の中国、インドの経済成長により食料嗜好が変り、牛肉や油脂類の消費が拡大することは必至で中国は既に2004年から農産物純輸入国に転じています。中国の所得水準の向上により穀物の需要量は1970年に比べて2倍に増加しています。また、畜産物の消費拡大に伴い飼料用穀物の需要量は9倍にも達しています。インドでも同じようなことが起きています。食糧生産においては、1kgの穀物を作るのに水1tが必要と言われ、1kgの牛肉を作るのに7kgの穀物が必要と言われています。そうすると牛肉1kg作るのに7kg穀物と7tの水が必要となることになります。肉を食べる人口が増えて消費が2倍になると、穀物と水の需要は増すばかりです。

 また、新興国のエネルギー消費も拡大を続け経済成長を維持するためには莫大の電気エネルギーと資源、そして食料が必要となります。そうなると総体的なエネルギーを確保するのが困難になり、食料と燃料との間でエネルギー資源の奪い合いが行われることになります。前回の食糧危機はこのようにして起こりました。農業生産と工業生産での経済価値の差が食糧危機を誘発させることとなります。

 

食料エネルギー

 人間にとって最低限な食料がないと生きていけません。その食料の目安は熱量として換算されます(摂取カロリー)。必要カロリーは性別、年令、仕事量によっても変わります。また、カロリー不足は栄養素の不足にもなります。食料の摂取量が少ないと当然栄養も不足してきます。国連食糧農業機関であるFAOによると2010年の飢餓人口は92500万人としています。これでも15年ぶりに減少に転じた値です。飢餓は主に開発途上国で起きており開発途上国の経済が良くならないと充分な食料を輸入することもできない状態です。2009年のリーマンショックの時には飢餓人口は10億人を突破しました。さらに2050年には世界人口は90億人と予測されており、90億人を満遍なく賄う経済構造と食糧生産機能が必要となります。果たしてこのようなことは可能なのでしょうか。経済競争が行われる限り先進国と途上国との差が埋まることはなく、貧困な国が先進国の犠牲になりかねません。しかし、食料生産が人口増加に追いつかないといくら先進国でも輸入に頼る国では飢餓が待っています。食糧危機も現在のところでは経済力で賄うことが出来ますが、人口が90億人となると経済力だけは解決できない問題となります。今行われようとしている農業改革はこのような事態を避けるための布石です。

平成22年9月16日


 



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