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作物の栄養素 No33

 

         目次を作りました。順番に見てね
 


 
 
作物の栄養と生育 No33
第二章 作物とpH

作物の栄養素吸収の環境

土壌と石灰

石灰資材

石灰資材は、日本の土壌はもともと酸性なので土壌のpHの調整で使うことの多い資材です。その分色々な種類があって性質も少しずつ異なります。しかし、石灰肥料の中でも過リン酸石灰は酸性なので矯正には使用できません。そのほかの石灰資材はアルカリ資材なので酸性の矯正に使用できます。また、矯正の度合いも様々でアルカリ分の多いものほど投入する量も少なくて済む反面、即効性で障害も起きやすくなります。アルカリ分の違いで効き方も変り、アルカリ分が少ないものほど緩やかに長く効きます。その為障害も怒りにくくなります。

また、石灰資材は土壌pHの矯正のほかに、団粒化の促進、微生物の活性、地力窒素の活用、陽イオン交換容量の増大、リン酸の有効化、微量要素の有効化、重金属固定などの働きをします。単なる栄養分肥料と違った石灰特有の効果があります。

 

アルカリ度

 生石灰である酸化カルシウム(CaO)の純品に対する中和力を表すもので、酸化カルシウムを100とした比で表します。

種類

アルカリ度

種類

アルカリ度

生石灰

80%以上

苦土石灰

50%以上

消石灰

60%以上

貝化石

35〜40%以上

炭酸カルシウム

50%以上

カキガラ

40%以上

アルカリ資材として苦土を施す場合には、石灰との質量比の違いによって1.5倍のアルカリ度となります。

 

 

石灰類

 生石灰、消石灰、苦土炭酸石灰、苦土生石灰、苦土消石灰を石灰類といいます。単に石灰類としてアルカリ資材と同義に用いられる場合は、石膏(硫酸カルシウム=硝酸塩)は石灰類とはならない。生石灰や消石灰を圃場に施すと二酸化炭素と反応して炭酸石灰や苦土石灰に戻り、固い塊りになったりしますが、耕すと簡単に壊れます。塊りになって残ったものは溶解しにくくなるので効果が長持ちします。

 また、石灰類も呼び方がまちまちな場合があり、単に石灰と言う場合は炭酸石灰、苦土石灰の場合は炭酸苦土石灰のことで、炭酸石灰は炭カルとも呼ばれています。本などによっても呼び方が異なる場合があるので、よく確かめてください。

 

圃場での石灰

 圃場で石灰を投入する場合、圃場のpHによってもその性質が異なってきます。石灰類は酸性土壌では溶けやすく、アルカリ土壌では溶けにくい性質を持っています。過剰に投入しすぎると石灰が溶けにくい状態となり、土壌に残留します。こうなると反ってカルシウムの欠乏を起しやすくなり、アルカリ性に傾くことで他の成分の欠乏も引き起こします。石灰類の過剰投入は作物にとって生育障害を齎す結果とになります。土壌中に残留している石灰類は殆どの場合炭酸カルシウムなので、炭酸カルシウム以上のアルカリ度の高い消石灰や生石灰で追肥等を行うと肥効が期待できますが、投入された消石灰等は二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムに変化するので更に石灰過剰の土壌となります。

平成22年07月16日 





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