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土壌のしくみ1章ー4

目次を作りました。順番に見てね

土壌のしくみ1章ー4                     土壌の構造パターンと仮比重の調整
1、物理性の改善
 ここでは、作物の生長をみてみると根毛は空気がないと生長しないという事実と微生物の応用においても好気性であるということに注目して考えています。しかし、もう一方では嫌気性微生物を応用した堆肥づくりもあります。 物理性の改善は、三相分布においてその作物にあった土壌を作ることですが、ここでは、作物全般を対象とした一般的に「保水力があり空気が充分に供給される、呼吸している土作り」を目標としています。堆肥利用は適切な土壌を作るために、まず投入していくものです。
 三相分布においてこれを適切にするには、まず土の構造を知っておかなければなりません。三相分布は科学的なものでありますが、これは粘土層や火山灰層などによりその土地の素性があるので、まずはその素性を見てみる必要があります。

土の素性構造

図4
  1)単粒整列  2)単粒斜列   3)団粒
     重い    とても重い     適正                                       図のように土の状態も、土そのものの構造によって土の性質が異なっています。

比重
 三相分布を見る指標として土の比重があります。比重は単位容積あたりの重さを現すもので、水の比重を1として比較されます。水の場合は1立方cmあたりに1グラムの重さを指しており「1g÷1cm3=1g/cm3」です。よって水の比重は1とされています。
土の比重は、現物の重さ(土を加圧せずに容器に入れたときの土だけの重さ)を全容積(入れ物の大きさ)で割った容積重で表します。

三つの比重
 上述の容積重は土の状態を関係なく無視して全体の重さを全体の容積で割ったものですが、この状態ではさまざまな外部状況の影響を受けているので数値的に使用するのは不可能です。その為に、ある一定の条件を設定して比重を検討するようにしています。

語意
仮比重:ある一定の条件とは、土から水分を除いた状態(湿気をとった乾燥させた状態)のこ
    とで、そのときの比重を仮比重といい“水分を除いた固相の重さ(乾燥させた固相)を
    全容積で割ったもの”で示されます。※(乾燥させた状態とは、水分=0でなく、通常
    の状態で乾燥している状態をいう)
真比重:乾燥した固相の重さを固相の容積で割ったもの

容積重 = A全体の重さ ÷ 全体の容積
仮比重 = B固相の重さ ÷ 全体の容積
真比重 = B固相の重さ ÷ B固相の容積

 仮比重の重い土には、粘土があり仮比重は1.8と高です。仮比重の重い土は固相部が多く、その大部分を粘土や砂などの鉱物が占め、腐植の少ない土です。粘土質土壌では、気相の不足から湿害が起こりやすく、砂質土壌では液相の不足から乾燥害がおこりやすい。

語意
腐植:土の中で有機物が不完全に分解して出来た茶色(沈んだ黒色)のもの

仮比重の目標値
 仮比重が軽い土には火山灰土があり、アルミナと結合した腐植が多く、気相の多い土で砂質土壌と同じく液相の不足から乾燥害が起こりやすい。
 図4は、仮比重における土の状態を示したものですが、作物の根毛が生育しやすくかつ微生物の活動がし易い構造はどのようなものでしょうか。比重が高くなるほど孔隙は少なくなり固い土といえます。硬すぎず軟らかすぎず保水性があり、しかも通気性のいい状態の土は団粒構造の土であり図3の三相分布をしています。

語意
単粒構造:土壌を構成する土粒がそれぞれ独立して集積し、その間に何ら関係のない構造
団粒構造:土壌粒子が腐植や石灰で膠着(こうちゃく)され10mm以下の小粒な構造
孔 隙 :土の隙間

 適正な仮比重は、「固相率40%、孔隙率60%は三相分布では固相率40%、気相率30%、液相率30%」の分布で「仮比重は約1.0」となっています。この仮比重1.0の構造をもつ土は団粒構造の土で土壌微生物の活動により腐植が生成し、大小さまざまな孔隙ができています。孔隙は液相と気相が半々くらいでバランスがよく、この「仮比重1.0の状態を目標」に堆肥を施します。 厳密に言うと仮比重は0.97が最適です。            

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