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作物の栄養素 No32

 

         目次を作りました。順番に見てね
 


 
 
作物の栄養と生育 No32
第二章 作物とpH

作物の栄養素吸収の環境

土壌と石灰

土壌の団粒化

 土壌の団粒構造とは、土の粒子が結びついてある程度の大小の塊となり、その塊がいくつも並んでいるもので、単粒構造(塊となっていないもの)と比べると隙間も多く通気性、水はけ、保水性がよい。

土壌の構造



 単粒構造では土の粒と粒の隙間が小さいので水の流れや通気性が悪い固い土となります。

これに対して団粒構造では、降雨や灌水のあと大きい孔隙の水は速やかに地下に流れ去りその孔隙は新鮮な空気で満たされます。一方、小さい孔隙の水は毛細管現象(毛管現象)により長期間保持され、根に水を供給し続けます。このような現象は干ばつに強く湿害も起こりにくく、保水性とともに排水性・通気性のよい土壌をつくります。このような土の構造は養分補給にとって理想的であり、また微生物活動にとっても好ましい環境です。土の団粒構造を促進するものに石灰があります。石灰は栄養素してばかりの働きだけでなく土壌のコロイドの性質を変えて団粒化を促すばかりでなく、堆肥を施用することで更に団粒化を促進し、微生物を活性化するなどの働きもあります。

微生物とpH

土の中は微生物の宝庫で、多種の微生物が生物多様性の中で動的平衛を保ちながら活動しています。地力の向上は腐植によるもので、微生物の有機物の分解作用によって地力が向上します。土壌微生物の主なものは、細菌・放線菌・糸状菌ですが、ある種の糸状菌は植物の病気の大きな原因ともなっており、低pHで活動します。これに対して、土壌の窒素の固定や硝酸化などの働きをする細菌はpH6.77.9の間で活発に活動します。このように土壌のpHは土壌で暮らす微生物にとっても重要な意味を持っています。この為、微生物による有機物の分解過程で生じる有機酸を中和する必要があります。また、微生物の生活環境を整える意味でも土壌の団粒化の促進も行わなければなりません。そういった意味では石灰はpHの調整、団粒化の促進を行うので、土壌改良にも適した肥料といえます。

菌名

pH

糸状菌

5.0〜6.0

細菌・放線菌

6.5〜7.5

根粒菌

亜硝酸菌

6.7〜7.9

硝酸菌

6.8〜7.3

 

 

 

 

 

 

 


平成22年07月2日 





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