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作物の栄養素 No29

         目次を作りました。順番に見てね
 


 
 
作物の栄養と生育 No29
第二章 作物とpH

作物の栄養素吸収の環境

pHの調整の仕方

作物が生育障害を受けないで充分な栄養素を吸収できるようにするためには、土壌pHの調整とCEC(塩基置換容量)、塩基飽和度調整が必要です。野菜の適切な塩基飽和度は60%ですが、CECが低い土壌では、作物が吸収することができる養分の絶対量が少ないので、CECを高めて養分量を確保しなければなりません。しかし、CECを高めると塩基飽和度が減少し、土壌pHが下がります。そこで石灰等のアルカリ資材を投入して塩基飽和度上げてpHを高めに誘導します。土壌の養分量とCECを調整することで作物が吸収できる栄養素の量が決まり、pHも決まってきます。pHを調整する前に必ずCECの値と塩基飽和度を調べておくことが大切です。でもCECを向上させるということは土壌改良を行うこととなります。実際の畑で土壌分析までして耕作しているところはそんなに多くないのではないでしょうか? 簡単に土壌の改良をする方法としてはpHを測定してその作物の適したpHにするようにすることですが、pHだけでの調整では窒素バランスが崩れるので、やはり定期的な土壌診断が必要となります。

 

CECの影響

 一般的な土のCECは12〜20me程度ですが、土に砂が多くなるとCECは小さくなり、陽イオン保持力が小さいので保肥力も弱いものとなります。粘土や腐植の多い土ではCECが高くなり養分保持力も上がります。ではCECが作物に及ぼす影響にはどのようなものがあるのでしょうか?

CECが小さいと

 養分保持力(保肥力)が小さいので、一遍に多くの養分を保持することが出来ません。作物が吸収できる養分自体が少ないので、早めに肥料(養分)が切れることになり、細かな追肥を行わなければなりません。またCECが小さいので施肥により養分過剰となりやすく、土壌の塩類濃度が上がり根傷みや根腐れなどの塩類濃度障害を起しやすくなります。また、作物が養分を吸収すると陽イオン保持力が小さいので土壌が酸性化になりやすくなります。

・肥料切れが早い

・施肥の頻度が多くなる

・過剰施肥となりやすい

・酸性化しやすい

CECが大きいと

 養分保持力が大きいので養分が長く保持され作物に長く養分を供給できます。しかし一旦肥料切れを起すとCECが大きい分酸性化の度合いも強くなり、矯正には多くの量のアルカリ資材を投入しなければなりません。また、微量要素が不足が生じるとCECが大きい分だけ直しにくいことになります。

・養分保持量が多い

・長く養分保持が出来る

・施肥の回数が少ない

・酸性化すると直しにくい 

平成22年06月29日 




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