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土壌のしくみ(土の性質と三相構造)

目次を作りました。順番に見てね

土壌の仕組み 土の性質と三相構造               土壌分析・土壌診断
 土壌分析・土壌診断は施肥設計・施肥改善を行なうための数値を読むものですが、その時節、作物の生長により常に土は変化しています。土壌微生物は時節の温度変化により活動に強弱が現れ、作物の生長に伴い土壌成分は作物に吸収され減少します。その為に、時間経過に伴う土壌分析を必要とし、土壌診断に基づいた施肥設計・施肥改善をしていかなければなりません。分析結果で注目すべき数値は限定されたもので、‥擇僚鼎機焚照羹邸法↓∋袷衒布、M槓保持力(CEC)、け基飽和度、ケ基バランスです。これらをみることで土の実態が分かり、明確な数値目標をもった対策を立てることができます。堆肥については、仮比重と炭素率をおさえておきます。

土壌分析
A,三つの診断
 上記五つの数値の「土壌診断」を行ない、施肥設計をたて、栽培期間中の「生育診断」および作物の汁液の「養分濃度診断」を加えることで、より完成度の高い「土作り、施肥設計・施肥改善」が施されることになります。

分析:ある出来事を細かく調べてデーター化すること
診断:ある結果をもとに症状を断定すること
解析:診断結果から分析データーを用いて、その原因と要因、因果関係を追及すること。

イ、土の性質
土の性質は(理性(保水性、通気性)、化学性(土壌養分濃度、PH)、生物性(有機物の分解と供給、土壌病害)が互いに組み合わさって‥擇諒殀醂蓮癖理性と化学性)、⇒槓の酸化・還元力(化学性と生物性)、E擇瞭陲蕕さ・比重(物理性と生物性)などの複合性質が現れます。地力とは単一性の土の性質が重なり合った部分で三つの複合性質であり、土の体質でもあります。

土の性質
 土の性質を図にすると下図のようになります。
 これはそれぞれの性質が土の複合な力(地力)を生み出しています。そうすると地力はこれらの総合的なバランスで成り立っていることがわかります。
重複しますが、土の性質は、
 複合的な性質土の保肥力(物理性と化学性)、養分の酸化・還元力(化学性と生物性)、土の軟らかさ・比重(物理性と生物性)そしてこれらの総合力である「地力:体質」(物理性、化学性、生物性)です。
                      
 これまでの土壌改善では酸性度の改善や不足している微量要素の補給、堆肥の利用でも有機物投入による保肥力の向上や微量要素の供給といった化学的性質の改善が施されてきました。このため、土が本来の持っている地力が損なわれ土壌改善を余儀なくされました。

ロ、土の構造
 土を理解する上では土の性質のほかに土そのものの構造を理解しておかなければならなりません。なぜなら、作物の養分、水分吸収は土壌の構造によって左右されるからです。
作物の養分・水分吸収は根と土壌粒子(粘土と腐植)・土壌水分・土壌空気・土壌養分・土壌微生物の総合的な作用によって行なわれ、この関係がバランスよく保たれてないといろいろな障害が発生したりします。このときに根幹となるのが「三相分布」で‥攵輓鎧辧文覗蝓法↓土壌水分(液相)、E攵躑気(気相)の物理性です。

土の構造(三相分布)
作物・微生物にとって好ましい三相分布は、概ね固相40%、液相30%、気相30%とされています。
 作物の根は、気相率30〜45%を好みます。この状態で根毛の発生がよく、微生物も活発に活動し、通気性もよく、作物の健康を維持するために必要な環境です。


土の性質は気相と液相の割合の変化でも変わります。

気相<液相
・過湿状態:根毛の発生は悪く、燐酸などの養分が吸収できない。窒素過剰の生育になって品質悪化を招き、病害虫にも弱くなります。
・有機物の分解は微生物の酸化力によるものであるが空気が少ないと充分な分解ができません。
・気相が少ないと特定な嫌気性微生物に偏った繁殖が進み、気相を有毒ガスで満たし障害・病気が発生しやすくなります。

気相>液相
・保水性が悪い:水分不足では土壌の養分が溶け出してこないので、養分を吸収できず生長は悪くなります。
・土壌の養分状態は追肥や作物の吸収及び灌水で常に変化しており、水分が少ないと土壌の窒素濃度が高まります。すると微生物活動にとって大切なC/N比のバランスが崩れ低下する(分母の窒素濃度が高まる)と根毛障害をうけて根の分泌物が出るから、そこに病原微生物がつきます。

嫌気性微生物:空気が少ないときに活動ができる微生物
好気性微生物:空気が少ないと活動ができない微生物
障害:さまたげ
病気:生物の全身または一部に生理状態に異常をきたし、正常の機能が営めない機能障害をおこしている状態
害虫:人間生活に害を与える虫
微生物:原生生物、細菌や菌類の一部、ウイルス

 簡単に考えてみても物理性の環境が整わなければ生物性、化学性といった次のステップには入っていけません。物理性を無視してただ単に化学性の薬物の投入や生物性の微生物の活動といった施肥をしても、その効果が現れるとはいえません。その結果さらに農薬や追肥をすることになり土壌の改善には繋がらない、逆に悪い結果となりうります。
 物理性の環境を整えるということは、天候に合った環境をつくる必要に気がついてくるでしょう。なぜなら、地域や季節により湿度、降雨量などさまざまな条件に違いがあるからです。また、地域的な土壌の素質についても同じことが言えます。火山灰土と砂質の土地などその地域の環境が従来から存在するので、その環境に適した土壌作りでなければなりません。このように考えてみると、まず最初に手がけなければならないことは、物理的な土壌環境を整えることで、それ以前にその地域の土質、天候を把握しなければなりません。 

ハ、土壌診断結果に基づく改善手順
土壌診断結果から
(理性の改善
  三相構造の改善 保水性・通気性を改善
  ・土の仮比重
  ・堆肥の仮比重
∪己性の改善
  C/N比の改善 根と微生物の環境を健全に
  ・C/N比(炭素と窒素の比率)
2蹴慇の改善 養分・塩基バランスの改善
  収量の増加
  ・土地の養分保持力(CEC)良質堆肥とゼオライト
  秀品率の向上
  ・塩基飽和度、塩基バランス



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