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作物と栄養素 No25

  

         目次を作りました。順番に見てね
 


 
 
作物の栄養と生育 No25
作物とpH
 

作物の適正pH

 作物にはそれぞれの種に適したpH濃度があります。その領域を外れると作物に障害が発生します。作物の適正pHを調べてみるとその適正範囲も書籍によっても違いがあります。全体的に見ていえることは野菜ではpH6.0〜6.8の範囲です。中には5.5〜というものもあります(一般的には5.5〜6.5と言われています)。また、土壌のpHは作物ばかりだけでなく土壌で活動する菌類等にもpHの適正範囲があります。硝酸菌や放線菌などもpHの易経で活動が鈍くなると植物が吸収できる養分も減少することになります。このようにして土壌のpHを見てみると、作物の種類や生育時期によってもpH管理をしっかり行う必要があることが分かります。作物や菌類に適したpHは書籍によって異なるので自分で調べながら調整してください。

 

pHの測り方

 pHは土壌の水素イオン濃度を指数として表すもので、その測定には土に純水を加えて土壌溶液中に遊離している水素イオンを測るHO(活性酸度)方式と、塩化カリウムを加えて土壌粒子に結合している水素イオンとカリウムイオンを交換して測るKCl(置換性鮮度)方式があります。実際の土壌診断ではKClでのpH測定が多く、KClの方が土壌全体の酸度を知ることができるのでHO方式より効果的で、KCl方式の方が、酸性度がやや高くなります。pHを調べるときにはどちらの方式か確認してください。

 

pHと塩基飽和度

 塩基飽和度と塩基バランスは、土壌の酸度の調整を考える上にも必要なことです。土壌でCaなどの陽イオンを与えると塩基と水酸基の置換によりHを土壌中に放出して酸性化が促されます。土壌のコロイドでは塩基と水素イオンを交換して作物に栄養を与えます。作物がイオンで栄養を吸収することによりコロイドが保持していた塩基(栄養素)が減少して水素イオンが多くんることによって土壌の酸性化が起こります。石灰(Ca)などが減少すると塩基飽和度が下がりCECに締める水素イオンの量が増えます。水素イオンが増えるとアルミニウムイオンが溶け出して酸性が強まります。pH値が酸性だからといって炭酸カルシウムなどを単に投入するのはなく塩基飽和度に注意しながら行う必要があります。塩基飽和度が80%のときpHは凡そ6.5で60%では凡そ5.5程度です。

 

pH調整の意味

 酸性やアルカリ性の性質を抑制することを中和といいます。酸性土壌ならばアルカリ資材を投入してpHをあげます。アルカリ性土壌ではこの逆です。日本は酸性土質なので一般的にはアルカリ性資材を投入して、酸性度を低めようとします。昔は圃場に草木灰や稲藁の灰、石灰をまいていました。そうすると作物が元気になり病気が発生しにくくなったからです。この様なことは昔からの経験で知っていることです。草木灰にはカリウムが多く含まれ、石灰にはカルシウムが含まれています。これらは圃場をアルカリ性に傾ける働きがあります。土壌をアルカリ性に近づけると土壌の微生物の働きが活発になります。そうすると有機物の分解が促進され、有機物に付着する病原菌などが行き場を失い病気を抑制することになります。アルカリ土壌で抑制される病気に“根こぶ病”、“萎ちょう病”“白絹病”などがあります。しかし、これとは逆に例外的にアルカリ性で発病する病気“立枯病”“そう根病”もあります。

平成22年06月21日 




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