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作物の栄養素 No12

         目次を作りました。順番に見てね
 


 
 
作物の栄養と生育 No12
○各元素の働き
  


カルシウム(Ca)

 カルシウムは石灰として土壌の中和剤として広く用いられています。カルシウムは人間では骨の主要な構成物質ですが、植物には骨はなく細胞の連結で立っています。この細胞と細胞の連結を強固にするのがカルシウムです。植物体内のカルシウムが不足すると茎は脆くなり折れやすくなります。土壌には中和の為沢山の石灰が撒かれ蓄積されています。しかしそのような圃場でも植物体なのカルシウム濃度が高いということにはなりません。作物が吸収しやすい形態での施肥が必要となります。

 また、カルシウムは水分と共に移行するので葉の蒸散作用が強いほど葉の先に移動します。また、夜間湿度が高く蒸散作用が抑制されているときには根圧による水分上昇が活発になり作物内部までカルシウムが行きわたります。

 

機能:土壌pHを上昇させる

    土壌有機物を溶かし水溶性窒素を増やす。

    ペクチン酸と結合し細胞膜の生成と強化に関係

    病原菌の侵入を防ぐ

効果:細胞の結合を強くする。

    土壌pHの中和

    耐病性の向上

    根の生育促進

欠乏:カルシウムは植物体内で再移行しにくい元素で、生長の盛んな部分でカルシウムが欠乏しても古葉からの移行はなく、不足が生じた部分から壊死し、その近辺の黄化や生長不良、または根の先端の細胞分裂が阻害されます。

果菜類では尻腐れ果や実腐れ果が発生する。

     メロンでは果肉が軟化する発酵果となる

     葉菜類では芯腐れや葉緑面が萎縮枯れする。

     生長点が壊死する

     葉が縮み葉切れを生じる

     新葉の生育停止、葉緑部の黄化や壊死

欠乏原因:原因は土壌の状態によって異なり、土壌にカルシウムが不
        足している場合は
pH低下による酸性障害、アルミニウム
    の溶出リン酸の不溶化。
    
土壌中にカルシウムが十分にある場合には、アンモニア態
    窒素過多、高温乾燥障害、低温過湿による根痛みなどが原
    因。

欠乏対策:塩化カルシウムの葉面散布(茎や根にも)

       ハウス内の夜間の湿度を高くする

       地上部よりも土壌の温度を高くする。

       土壌が低pHの場合はアルカリ資材の投入

過剰:土壌がアルカリ性になるとモリブデン以外の微量要素の溶解度が低下して
欠乏症状が出やすくなる。(特にB,Mn,Znの欠乏が出やすい)
カルシウムそのものの過剰害は出にくい。

     水耕栽培では濃度障害が発生して葉先が白化する。

     リン酸、苦土(Mg)、カリの吸収を抑制

過剰原因:消石灰の長年の投入過多

ハウス内では流亡しない為アルカリとなる

過剰対策:アルカリ資材の施用を数回やめる。

       pHを上げない硫酸カルシウム(石膏)に変える。

平成22年05月31日 




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