<< 作物の栄養素 No9 | main | 作物の栄養素 No11 >>

作物の栄養 No10

        目次を作りました。順番に見てね
 


 

 
作物の栄養と生育 No10
○各元素の働き
 

リン酸

 リン酸はエネルギーの移動に不可欠で、植物体内での移行性は窒素、カリウム、マグネシウムと同じように高い。古葉のリン酸は必要とされている新葉部分へと移行するので慢性的な症状は古葉から起こります。窒素が葉や茎を大きくするので「葉肥」と呼ばれるのに対して、リン酸は結実、果実肥大に役立つため「実肥」と呼ばれています。

 

機能:ATP・ADPとしてエネルギー代謝に関与。

   核酸・酵素の構成要素で細胞分裂の盛んな茎や根の先端部に多く含まれ  
   る。

   

効果:植物の生長、根の伸長、開花、結実を促進。

    分けつの促進(枝分かれ、根・茎・葉の数を増やす

    子実を多くなる

    実入りを良くする

    品質を良くする。

欠乏:花の数が減り、開花や結実が遅れる。実も小さい。

    葉色が光沢がなく濃緑色(黒ぽい)だったり、赤紫色になる。

    根毛が粗大になり、伸長が悪くなる。

    生長点の葉が小さくなり、大きく育たない。

    新芽の発生生長が低下する

    下葉より黄化するが、その後枯れ死する。

欠乏原因:リン酸は窒素やカリに比べてその土壌に固定されやすく特にアルミニウムや鉄、カルシウムなどと難溶性の化合物となります。特に火山灰土や酸性度では顕著に現れます。窒素やカルシウムは水の移動によって土壌中を移動しますが、リン酸は土壌中での移動は殆ど見られないので根の張り具合にも左右されます。また、リン酸の吸収にはエネルギーを必要とするため低温では著しく吸収力が低下します。

欠乏対策:第一リンサンカリ若しくは第一リン酸カルシウムを葉面散布(0.3〜
       0.5%)

      土壌pHの中和

      完熟有機堆肥投入による土壌改良

      作物の生長の20%に達したときには全リン酸の50%は吸収されるので元肥として施肥

過剰:過剰障害は出にくいが、生長が止まり成熟が早まり収量が減少する。

    亜鉛、鉄、マグネシウムの欠乏を助長する

    玉葱はリン酸過剰で軟弱化する。

    下葉に黄化が見られ小さな斑点状のものもある。黄化葉にはリン酸が異常に蓄積されている。

 

過剰原因:リン酸の野菜での利用率は10〜20%程度で、窒素の60%、カリの80%に対して著しく低い為、施肥が大目となり土壌に蓄積されている。

過剰対策:リン酸を施用せずに栽培をします。燐酸は時間経過と共に難溶化す
       るため、土壌に残留するので、利用可能なリン酸形態にする為土壌
       の中和と完熟堆肥の投入が有効だとしています。また、リン酸の施
       肥が少ないと収量が低下する原因にもなります。

平成22年05月27日 




コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
recommend
recommend
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす
アメリカはなぜ「ガン」が減少したか―「植物ミネラル栄養素療法」が奇跡を起こす (JUGEMレビュー »)
森山 晃嗣, Gary F. Gordon, ゲリー・F. ゴードン
ミネラルの大切さが解かります
recommend
免疫革命
免疫革命 (JUGEMレビュー »)
安保 徹
交感神経と副交感神経の関係がわかります。
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM