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作物の栄養 No2

 

         目次を作りました。順番に見てね
 


 

 
作物の栄養と生育 No2
 

野菜栄養価

「日本食品標準成分表初版(科学技術庁,1950年)」によると、ほうれんそう100g中に含まれるビタミンCは150mgとなっています。ところが、32年経過した四訂版(1982年)では、半分以下の65mgになっています。ビタミンAについては、1950年には8000IUだったのが1982年には1700IUに激減しています。鉄分はというと、1950年には13mgだったのが1982年には3.7mgとこれも激減しています。他のニンジンやキャベツなどの野菜も、同じように色々な栄養成分が激減しています。

現代人の食生活は、「炭水化物」「脂肪」「タンパク質」といったエネルギー源となる栄養素は十分すぎるぐらい摂れるのに、生命が円滑な代謝を営むのに必要な微量成分である「ビタミン」「ミネラル」を食事から必要量を摂ることが難しくなってきているのです。50年前に比べると、野菜の栄養素は激減しているのに、食べる量は減少してきています。現代の食生活では、ほとんどの人が毎日の食事から十分な栄養素を摂取できないのです。

 

土壌栄養の変化

 戦後の農地は栄養素が不足しており作物の生産効率が悪く、反収が上がりませんでした。戦後の食糧不足を解決する為には、作物の生産効率を上げて収量を増やすことが課題でした。これは世界的にも重要な課題で増加する人口を支える上にも解決をしなければならない問題でした。この問題を解決したのが化学肥料で人工的に造った肥料を圃場に投入することで飛躍的に収量を向上させることが出来ました。しかし、現代の圃場では養分過多になり環境汚染や作物の栄養価の低下にも繋がってきています。人間も栄養を取りすぎると栄養過多で肥満になったりして、様々な病気のもとになっています。圃場でもどうように栄養過多で病気が発生し、健康障害を引き起こしています。多数の本を読んでいると化学肥料のほかに良いと思われていた堆肥の投入が作物に悪影響を与えているとしているものが多数あります。化学肥料の多量投入で圃場が悪化することは知られていますが、堆肥でもその影響があるとされています。堆肥の投入で圃場では作物に吸収されない栄養素が増え、反って作物に生長障害を及ぼしていると言うものです。圃場の栄養補給では作物に吸収される状態をうまく作ること打つの打つが課題とされています。そうでないと土壌に幾ら栄養素があっても作物が吸収できない状態での栄養では意味がありません。しかし、土壌診断においてはこのような作物に利用されない肥料も計測されたりするので、実際には不足していても過剰という判断がなわれたりする場合があります。

 

有機物

 有機物を堆積させて堆肥にすると微生物の働きで分解され作物に利用されます。しかし、なかには作物に利用されない形態に変わるものもあります。渡辺和彦氏の著書「ミネラルの働きと作物の健康」によると“「野菜のミネラル低下は有機物施用に頼りすぎたのが原因だ」、「有機物施用で作物に吸収されにくくなる微量元素がある」とし、マンガン欠乏は堆肥連用の畑で起きているとしています。堆肥連用圃場では微生物活性が高く、マンガン酸化菌が可溶性のマンガンを酸化して、作物に利用されない形態にするので、作物体のマンガン含有率が低下するとしています。また、佐藤輝彦氏著書「クリオゼオライト農法」では、今までの化学肥料の投入や堆肥の投入等により圃場には石灰が過剰となっているが、作物ではカルシウム不足が起きているとしています。また、「私は相当以前から農家の人たちと土壌改良について語り合うとき、バーク(樹皮)やオガクズ、モミガラの堆肥の使用は絶対に避けることをすすめている」とも記しています。武田健氏著書「新しい土壌診断と施肥設計」では、堆肥の投入にあたってはきちんとした施肥設計に基づいて堆肥を投入しなければならないとしています。

環境への影響

 有機物が過剰に堆積すると環境への悪影響を与えます。窒素は微生物に分解され硝酸態窒素になります。硝酸態窒素は雨水により流亡し、地下水を汚染します。また、燐酸は土壌に吸着されやすく雨水によって流亡することはありませんが大雨などにより土壌ごと流出し湖や河川などの水質汚染になります。土壌が富栄養化することで作物や環境強いては人体にも悪影響を与えることとなります。

平成22年05月7日 







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