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消費低迷 No6

 

 

          目次を作りました。順番に見てね
 





消費の低迷を考えるNo6

消費低迷


PB商品と資本回転率

 PB商品を扱う上で大切なことは、資本利益率が充分に確保できているかという点です。資本利益率とは投下資本に対しての利益率のことで、「当期利益 ÷ 総資本」であらわされます。この利益率が悪いと、資金効率つまり新しくお金を作る効率が悪いことを意味しています。簡単に考えると銀行の利回りより高くなければ経済活動の意味がないことになります。では利益を上げる為にはどのように考えなければならないんでしょうか?

総資本利益率は資本回転率と売上利益率とに分けて考えることが出来ます。

これを算式であらわすと

当期利益÷総資本=(売上÷総資本)×(当期利益×売上)となります。 

総資本利益率 = 資本回転率  × 利益率

 

薄利多売で商売をするときには、利益が薄いので沢山売って売上を稼がなければなりません。この算式となるのが資本回転率です。手元の資金でどのくらい売上を作っているのかという資金効率を見るものです。売上を総資本で割ると資本が何回回収されているのかが分ります。例えば売上が200で総資本が100ならば200÷100で2回となります。つまり総資本が2回回収されていることになります。この回転の回数が重要な意味を持つことになります。販売業と製造業を比べてみると販売業は設備投資が少ないので総資本が製造業より小さくなるため、総資本回転率は高くなります。逆に製造業では設備投資が多いので回転率は悪くなります。また、利益について考えると製造業は次の設備投資もしなければならないので利幅が厚く利益率が高くなります。販売業では設備投資が少ないので利益率は製造業に比べると低いものとなります。販売業でも製造業でも利益率というのはその業界である程度決まっています。業界の平均よりも悪いことは商品価値に問題があるかコスト高になっていることを意味します。このように利益率を業界平均で考えると利益を増やすには資本回転率をあげなくてはなりません。

 

図解

総資本利益率 =(売上÷総資本)×(当期利益×売上)

         総資本回転率 × 業界平均

 

ここで考えなければならないことは、PB商品を扱うと利益率が業界平均以下となるので、総資本回転率を上げなければなりません。そうなると利益の頼みは売上に掛かっていることになります。

では、売上について考えてみると 売上 販売個数 × 納品単価 となります。

PB商品ではこの納品単価も安いので、売上を増やすには個数を増やすしかありません。景気が悪いとこの納品単価が下落します。そうすると売上も減ります。売上を増やそうと個数を売ろうとするとデフレ(物価下落)なので売れないので、更に納品単価を下げなければなりません。このようにして単価を下げ続けなければならない状況に陥ります。これがデフレスパイラルなのです。つまり底なしの値引き合戦となります。

例えば

 

総資本利益率

総資本回転率

売上利益率

 

利益÷総資本

売上÷総資本

利益÷売上

 

 澂

食品製造業

4.44

1.2

3.7

食品小売業

4.16

3.2

1.3


食品製造業では利益率が高く資本回転率は悪い、食品小売業では回転率が高く利益率が悪いとなっているのが一般的です。しかし、これがデフレとなりPB商品の割合が増えると回転率は高くなるものの売上利益率は低くなります。デフレ時では回転率で、インフレ時では利益率で総資本利益率を向上させます。しかし、これがデフレスパイラルになると回転率が上がり利益率は0に近くるはずですが、現実的には総資本回転率もさほど高くならず利益ばかりが下がります。これは売り単価が下がる為で、製造個数は増えても売上が増えない状態となるからです。まさしく貧乏暇なし状態です。この状態で売上が下がれば経営が維持できなくなり倒産します。デフレ時には資本回転率に十分な注意が必要です。価格競争を行うと自ずと値引きもできなくなり採算を割るようになります。値引きが出来なくなることで販売力を失い一挙に倒産します。この様な事態を避けるには総資本回転率の推移を数年に亘りグラフ化して、その傾向を調べて対策を早急に講じなければなりません。安価なPB商品では資本回転率は上がらないのです。それでもデフレしますか?


平成2112月17





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