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食糧戦略供No28

 

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食糧戦略供。裡28 2009,10〜
第二章 流通戦略を考える


各流通段階における戦略
・卸売業者

 卸売業者は今岐路に立たされています。市場の自由化と卸売市場の機能低下、買付割合の上昇などにより混迷しています。全国中央市場青果卸売協会によると平成20年度の会員数は90社で平成3年度の109社から19社も減少しています。受託品売上高は1兆3937億円で、平成3年との対比では58.9%と初めて60%を切りました。一方買付品売上高は6662億(対比111.9%)となっています。売上全体で見ると受託品売上高が65.2%、買付品売上高は31.1%となっています。今後も買付比率は上昇してくるものと予測されますので、買付でも利益がでる仕組みを構築しなければなりません。その為には産地側との距離を詰める行動をしていかなければなりません。既に立地しているのですから、担当者は頻繁に産地に赴き、生産者の直の声を聴くようにします。この時の産地に赴く趣旨は「仕入チャンネルの多元化」です。様々な商品の仕入チャンネルを増やすことで、量販店との消費者の結びつきを自在に組むことができるようになります。卸の最大の強みは商品供給力であり産地との結びつきです。今その産地との結びつきが弱まってきたために市場の力も弱まってきました。では、なぜ産地との結びつきが弱くなってきたのでしょう。この原因を解き明かすことが出来たら、今後の対応も見えてくるのではないでしょうか。今までの流通の仕組みでは生産者は農協や卸市場しか出荷することが出来ませんでした。しかし、市場が飽和してくると自由流通を行うことで商品の流通を確保しようとしました。このようにして考えると売り先が減少したことによる産地離れが原因のように思えます。では逆に産地をしっかり持つことで販売先が増えるのでしょうか。実際には商品が飽和状態にあるのでそうはなりません。根本的に供給過剰になっていると考えるべきです。この供給過剰に中での卸の役割を考えることが、存続の鍵となるのではないでしょうか。

 

産地卸

また、産地にある卸では産地との結びつきを強めるには産地卸としての機能を高めることです。産地という地の利を利用して集荷の強化を図ります。産地卸の強みはその集荷能力にあります。買付で利益を圧迫するのは仕入値が高いか売値が安いかのどちらからです。適正な販売を考えるのならば直接産地で現物確認して商品取引を行わなければなりません。いいものを見極めて適正な値段で購入しなければなりません。量の購入から品質の購入へと変換することで市場価値は上がるものと思われます。産地卸は農家との距離を詰めることで機能してくるのではないでしょうか。極端に考えると卸の産地提携や産地吸収などが行われるようになります。更に考えると卸が生産者となる可能性もあります。

卸の優れた機能は集荷機能で、その機能をより効率的に活用するように考えると産地の吸収と他地域との提携です。品揃えが出来て、しかも産地直送なので鮮度も高く信頼に長(た)けるものとなります。そうなると卸が仲卸機能にとって代わることになり仲卸の存在価値が薄れることになります。仲卸との協調路線なのか、対立路線なのかは、その卸の考えることです。対立するよりももっと協力して相互で支え合う形での相互発展を考えるほうが、それぞれの機能性(チャンネル)を充分に発揮できるのではないでしょうか。この時の卸の機能とは商品供給力で、仲卸の機能は納品力です。供給と納品を一体化することで効率の良い流通が行えるようになります。このことは強いては消費ニーズに応えることになります。今までの卸のあり方は消費者に直接的に関わることがありませんでしたが、今後は積極的に関わることで消費者との結びつきを図るものです。卸の仕入チャンネルの構築は消費ニーズに応える為には必要不可欠なものです。今後は中央卸市場同士での産地吸収が激化するものと思われます。

平成21年12月10日







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