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青果流通手数料2

目次を作りました。順番に見てね

青果流通手数料の仕組み
市場流通の最低価格補償制度
 地域区分による指定生産物の最低価格補償がある場合、例えばピーマンの場合ではある程度の保証金を積めば、価格割れした場合も補償給付が受けられる。ピーマンでは市場価格が180円/kg(平均単価)を割れば、その補償として180円/kgの支給が受けられる。逆に言えば市場外流通でも180円/kg以下で取引されることはないという事になる。この場合市場が180円割れを起こす可能性と補償を受けるための保証金との兼ね合いが問題になると思われる。よって考えられることはB品でも180円/kgが最低単価になりうる可能性がある。但しこの場合は市場の価格割れが条件となるので、平均単価で単価交渉を持ってくるものと予測される。

手数料
 農協出荷の場合は、最終的なセリ値に対しての手数料をとるので、市場での手数料8.5%を引いたところの金額に対してではなく、セリ値の2.0%を農協は取っている。
 
売り単価
 農協出荷の場合は選果技術や等級流れ、量の集約と言ったようなスケールメリットの追求ができるので、販売単価も上方へともっていけるが、個人出荷の場合には選別技術や少ロッドでの取り扱いのため人件費の増加など問題があるので、個人出荷においても農協と同じような共選出荷機能を持たせる工夫が必要になってくる。しかし個人出荷者の一部にはいい商品を作っても、共選ではその生産者の商品のみを高い単価で販売するのはできないので不満を持つこともありうる。

農協の対応
 各農協の力が薄くなってきている今、各農協は生き残りを掛けて合併など繰り返し、規模の拡大に対するメリットの追及をしようとしている。このように時期に個人の市場外流通は農協にとって痛手と成りかねないので、これを抑えようとする力は壮大である。しかし、生産者も生き残りを掛けているので農協を通じた集団的な組織から、独自の生産技術等が生かされる組織への転換を計っている。

協施設の賃借
 選果機を持たない個人出荷組合が選果を必要とする商品を出荷する場合は、農協の協力なくして選果はできない。しかし、上述の通り農協は市場外流通に対して反意を持っているので、なかなか理解を得ることは難しく、また選果機の貸し出しにも、その都度本所の承認を得なければならなく理事会等の審議を経て承認に至るものなので困難を極めるものと思われる。よって共選ものを貰うなどの市場外流通に該当するような行為は非常に難易であるものと思われる。

中間マージンは省けるか?
 産地直送として中間マージンが省略できることにより、消費段階での販売単価を抑えられるように言われているが、ロッドがそろわない場合を考えてみると、生産単価が上昇して中間マージン削減分を上回り結果的には、消費者の段階で高くなるか生産者が利幅を落とすことになる。また、品薄状態になると、販売単価も当然上がってくるので、中間マージンの削減が消費者に還元されるとは思えない。今後の日本の自給率の問題を考えるならば、中間マージンの削減は、農家のために行なう必要がる。

単価決め
 ロッドの問題を念頭において契約単価を考えるとロッドが多いい場合は、市場単価を参考にして取り決められるが、ロッドが少ない場合は市場単価を参考にして取り決めると生産者に儲け損ねたというイメージを与えることになりうる。ロッドが少ない場合で市場流通単価が高い場合に生産者は儲け損ねたと思い、市場流通単価が低い場合には実質的な損にもなりえる。このように考えてみると単価決めは市場流通単価に左右されない製造原価から割り出したものが必要となり、商品価値に対する流通段階での値決めでなく、最終消費者段階での価値による値決めを考えなければならず、生産者に対しては安定収入を強調していかなければならない。そうすると製造原価の算出のためには、農業に簿記を導入しなければならない。

市場外流通
 以上のように考えていくと契約栽培やら産地契約は中間マージンを省くイメージがあり購入単価においても市場との比較のなかで安価になると思いがちであるが、現実的には市場流通単価で値決めをしているので、安価にはならない。契約栽培のメリットは鮮度であり、安全性であり、ブランド化といったような商品の付加価値にあるものであり、流通価格はこの価値に合ったものではならなく、このことは消費者への宣伝力が不可欠であり、強力にアピールする必要がある。値段と価値の関係をわかりやすく、説明する必要がある。しかし、残念ながら、そのようなことを勉強する機会が設けられていないので、単に安いか高いかという問題になっている。

市場と仲卸
完納奨励金
 卸会社は、仲卸に対して完納奨励金を支払っている。これは、仲卸の購入金額に対して1%程度の資金の戻しを行なう制度です。

支払いサイト
 これも地域によっては多少異なるが、仲卸は卸に対して3日から1週間以内で、その日々の購入金額を支払う。これは、生産者に対しての代金決済を早くするためです。仲卸は異常な支払サイトの早さから、借り入れを余儀なくされており、その金利負担は経営に影響を与えるものです。そのため完納奨励金なる名目で、金利負担の軽減を行なっているのが現状です。

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