糖質No4

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炭水化物(糖質)No4

 

果糖とソフトドリンク

 ジュース類の成分表示を見てみると、果糖、ブドウ糖、異性化液糖などあります。

異性化液糖ことをコーンシロップと言います。これはトウモロコシの澱粉をブドウ糖(グルコース)に変え、更に果糖(フルクト−ス)に変えるたもので、ブドウ糖と果糖が半分づつです。砂糖と同じような甘味で、安価な甘味料です。

 中性脂肪の上昇速度の比較では、果糖>砂糖>ブドウ糖となっているので甘味料に果糖が含まれていると太りやすいことになり、日ごろからジュースをたくさん飲む人は高脂肪食を摂りつづけていることになり、生活習慣病や肥満の原因にもなりかねません。最近の子供の肥満原因のひとつにジュース類の摂取過多も言われています。


 


「ゼロ」表示について
糖類ゼロ

 おかしくありませんか? 糖質ゼロの飲料水でなんで甘味があるのか? これって糖質が「0」なの? 糖質ゼロと同じような表示に「シュガーレス、無糖、糖類ゼロ、ノンシュガー」などがあります。これらも糖質「0」なのでしょうか?

 これは健康増進法に基づく栄養素表示基準によって食品100g当たり(飲料の場合には100ml当たり)の糖質の量が0.5g未満の場合には、糖質0(ゼロ)と表示することがでる」としていきます。糖質以外でも食品100g当たり(飲料の場合には100ml当たり)の含有量が下記の基準値未満であれば「ゼロ」表示ができます。

 

栄養成分名

基準値

 たんぱく質

    0.5g 

 脂質

    0.5g 

 飽和脂肪酸

    0.1g 

 コレステロール

     5mg 

 炭水化物

    0.5g 

 糖質

    0.5g 

 糖類

    0.5g 

 ナトリウム

     5mg 

 熱量(エネルギー)

     5kcal 

例)カロリー「ゼロ」

食品100g中に熱量を4kcal含んでいる商品の場合には、基準値である5kcal未満なので、表示上は0kcalと表示することも可能です。

 

「ゼロ」と同じ意味の表示として、「無、0、ノン、レス」を表示に使うことができます。これらの表示があるからといって、まったく含んでいないことにはなりません。また、天然甘味料のステビアや人工甘味料のアスパルテールなどを使用しても、これらは糖類でないため、糖類を含まないという表示はできます。

 

糖類の割合

ゼロの表示と似た表示にオフ、ライトなどがありますが、これは糖類の割合が低いこと意味しているので「ゼロ」とは、違った基準になります。糖類が低い旨の表示には「低、ロー、ひかえめ、小、ライト、オフ」などがあり、その表示の基準は、「食品では100g中5g未満、飲料では100ml 中2.5g未満」が基準値となります。

糖質とは砂糖をはじめとした甘いものだけでなく、ごはん、いもに含まれるデンプンも糖質の仲間です。

 

 

まとめ

          (食品では100g中、飲料では100ml中)

 

ゼロ、無、ノン、レス

低、ロー、ライト、オフ

熱量

5kcal未満

20kcal以下

脂質      

0.5g未満

1.5g以下

糖類      

0.5g未満

2.5g以下

飽和脂肪酸

0.1gグラム未満

0.75g以下

ナトリウム

5mg未満

120mg以下

コレステロール

5mg未満

10mg以下

     コレステロール値で「ゼロ」を表示するには、飽和脂肪酸が含有量0.75グラム未満かつエネルギー量10%未満であることが前提

 

厚生労働省 栄養成分表示

 

 

平成21730



等質No3

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炭水化物(糖質)No3


果糖とブドウ糖
 

糖尿病とブドウ糖

 糖尿病は血糖値が上がる病気で、血糖値は血液中にブドウ糖がどのくらいあるのかを示したものです。ブドウ糖は血液の流れに乗って体の細胞へと運ばれて筋肉や臓器を動かすエネルギーとして使われます。糖尿病になるとブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞へ運ばれなくなり血液の中で溢れてしまいます。体内でインスリンというホルモンが足りなくなると血糖値が下がらなくなります。インスリンは体の中で唯一血糖値を下げるホルモンで、このホルモン分泌に異常が起こると血糖値が上昇します。インスリンは食後に血糖が上がらないように調整する働きがあり、血液中のブドウ糖を細胞に送り込んで活動エネルギーに変えたり、また、脂肪やグリコーゲンに変えてエネルギーとして蓄える働きもあります。簡単にするとインスリンはブドウ糖をコントロールする働きをしているということになります。よってインスリンが不足してしまうとブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなってしまいます。そうすると血糖値が上がってしまい、筋肉や内臓でエネルギー不足が生じます。

 

糖尿病の種類

1型糖尿病
膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こる。子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。

2型糖尿病
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプ。

     遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの
遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるもの。薬剤が原因となる場合もある。

・妊娠糖尿病
妊娠中に発見された糖尿病。新生児に合併症が出ることもある。

 

果糖と中性脂肪

 果糖は主に果物に含まれており、果物の糖質は果糖、ショ糖、ブドウ糖です。ショ糖は果糖とブドウ糖から構成されています。果物に含まれる糖質の例をリンゴで見るとリンゴ1個(約240g)には果糖約18g、ショ糖約9.6g、ブドウ糖約6g程度含まれているそうです。

 果糖はブドウ糖とは代謝経路が異なっており、果糖のうち10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、残り90%は果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。果糖がブドウ糖として利用されるのはほんの一部なので、血糖値はそれほど上昇しません。果糖の血糖上昇指数(GI値)は20くらいと低いです。

 果糖は肝臓でブドウ糖よりも速く解糖作用を受けます。肝臓に取り込まれたブドウ糖や果糖は解糖系、TCAサイクルを経てATP生産に消費されて、余ったものはグリコーゲンや中性脂肪に変換されます。肝臓のグリコーゲンの蓄積には限りがあるので、ブドウ糖よりも速く解糖された果糖の代謝産物により、脂肪合成が促進され中性脂肪が合成されます。血糖値の上昇を見るGI値は ブドウ糖>砂糖>果糖ですが中性脂肪値の上昇速度は 果糖>砂糖>ブドウ糖 となっています。よって果糖の摂取のほうが太りやすいことになります。

 もともと小食の糖尿病患者が糖質制限食で血糖値は良くなったが痩せている場合などには、果糖を利用することもあるそうです。


平成21年7月29日



糖質No2

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炭水化物(糖質)No2


糖質とエネルギー

グリコーゲン

グリコーゲンは、多数のブドウ糖が結合した動物性のデンプン多糖類です。グリコーゲンは、肝臓と筋肉で合成貯蔵され、エネルギー源となります。エネルギーが不足したときには、糖質に変化して血液中の糖度の調整に使用されます。体内に蓄積されるグリコーゲンの量は運動時の体力に影響し、マラソンなど持久力を必要とするスポーツなどでは、試合の前にグリコーゲンの蓄積用を増やすトレーニングを行ったりします。

 

糖質とエネルギー

 糖質は体内で吸収されたのち、ブドウ糖になり血液を介して細胞まで運ばれてエネルギーとして消耗されます。また、一部は体の構成要素としてアミノ酸等に合成されます。脳では糖質である血液中のブドウ糖のみがエネルギー源となります。朝朝食をきちんと摂っていないと脳の働きが鈍ります。体内の血糖値が下がると肝臓に蓄えられているグリコーゲンが分解されてブドウ糖になり血液中に流れます。また、グリコーゲンが不足するとアミノ酸がブドウ糖になります。そうすると肌荒れの原因にもなります。

糖質は体内で1gあたり4kcalのエネルギーを発生させますが、ビタミンB1が不足すると充分なエネルギーを得ることが出来なくなります。糖質を充分に摂取しているのも関わらずエネルギー不足を感じる場合はビタミンB1の欠乏が考えられます。また糖質は脂質やタンパク質と比べると、即効性の或るエネルギー源です。短距離走などのように短時間に多くのエネルギーを消費する場合には糖質からのエネルギーが使われ、長時間の軽い運動には脂質からのエネルギーが使われます。

 

糖質の摂取

 糖質が多く含まれている食べ物は、ご飯・パン・麺類・芋類・果物・砂糖・はちみつなどです。糖質の摂取量の目安は成人男性で300g、女性で250g程度です。糖質はとり過ぎると、肥満や生活習慣病を招く恐れがあります。一方、不足が続くと、体力の低下や疲れやすくなり疲労が溜まります。1日に必要なエネルギーの60%程度を糖質から摂るのがよいとされています。

 

果糖と砂糖

 果糖は元来自然界では単独では存在せずにブドウ糖などの他の物質と共存しており、果実やハチミツなどに含まれる単糖類です。甘みは糖類中最高で、砂糖の1.5倍もあります。砂糖は体内に入ると消化分解されて吸収されますが、果糖は消化される工程がないので早めにエネルギーとして利用できます。疲れたときに甘いものが欲しくなるのはエネルギー不足を補う為で、多くの炭酸飲料には果糖が使用されており、疲労回復には手っ取り早い摂取方法です。ジュースの甘みにも砂糖を使用しているものと果糖を使用しているものとがあるので、その状況に応じた選び方が必要です。

果糖はブドウ糖よりも肝臓や筋肉でのグリコーゲンへの変化が早く、運動中の低血糖を防ぐ効果があります。また、果糖は血中のインシュリンを上昇させる作用が小さいので、糖尿病患者などの甘味料として使われていました。また、疲労の原因なるL−乳糖を除去するので疲労回復効果があります。(果糖が糖尿病に良いというものではありませんので医師の指示に従いください)


平成21年7月28日



糖質とは

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炭水化物(糖質)

 食品の表示は解かり難い物が多く、何がどのように違うのか理解できません。そもそもその言葉の持つ意味を知らないと表示を見ても、その内容を理解することは出来ません。例えば果糖と砂糖の違いや炭水化物と糖質の違いなど、知っている人は極少数ではないでしょうか。

 

市販されている食品の栄養表示に炭水化物、糖質、果糖、食物繊維など表示されていますが、これらはどのように違うのでしょうか?


フリー百科事典「ウィキペディア
で調べてみると以下のように載っています。

「糖(とう)とは、多価アルコールの最初の酸化生成物であり、アルデヒド基(−CHO) またはケトン基(>C=O) をひとつ持つ。アルデヒド基を持つ糖をアルドースケトン基を持つ糖をケトースと分類する。

一般的には炭水化物(糖質)と同義とされることが多いが、厳密には糖は炭水化物より狭い概念である。糖質化学、分子生物学などでは炭水化物の代わりに糖質ないしは糖と呼ぶ場合が多い。一方、生化学では炭水化物と呼ぶが、徐々に糖質と呼ぶようになりつつある。栄養学では炭水化物のうち、人間によって消化出来ない食物繊維を除いた物を「糖質」と呼ぶ(単に「炭水化物」と呼ぶ事もあります)。」

 

 

 これでは解かりにくいので簡単にすると、一般的に「炭水化物 糖質 食物繊維」となります。また、或るものでは「糖質=炭水化物」としているところもあります。

 

糖質と糖類

糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものの総称で、糖類は糖の最小単位であるブドウ糖や果糖などの「単糖類」と、これらが二つ結合したショ糖や麦芽糖など「二糖類」の総称です。

「糖類 単糖類 二糖類」

「糖質 炭水化物 食物繊維」

糖質(炭水化物)は、ご飯などの穀類に多く含くまれる栄養素で、「単糖類」、「少糖類」、「多糖類」の3種類に分類する事ができます。

 

砂糖(ショ糖)とは

一般的に言われている砂糖のことをショ糖といいます。ショ糖は、サトウキビやテンサイなどから取れる砂糖の主成分で、ブドウ糖と果糖が結合した二糖類です。ショ糖は体内に吸収された後分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖や果糖は加熱されると味が変わりますがショ糖は味が変化しくい構造になっており高熱でも甘味成分が安定しているので砂糖として使われています。ショ糖は、小腸でブドウ糖と果糖に分解されてエネルギー源となります。ショ糖を過剰摂取すると肝臓でグリコーゲンとして蓄えられ、中性脂肪が合成され脂肪肝になる恐れがあります。


平成21年7月27日


カルシウム7

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カルシウム7
○体内時計と骨粗鬆症
 体内時計は遺伝子レベルで調整されている生物時計のことです。この時計を刻む遺伝子のことを時計遺伝子といいます。時計遺伝子は特別なたんぱく質を作り時を刻んでいます。
最近の研究で体内時計とカルシウムの吸収に時間的な関係があることが分かってきました。カルシウムは体内時計の時間によって骨と血液中を行きしています

時間治療
 透析を続けていると患者の骨からカルシウムが溶出しやすくなり「腎性骨症」という病気になり易くなります。これを防ぐためにカルシウムの吸収を助けるビタミンDを透析後の日中に服用します。しかし、副作用として集中力の低下や倦怠感を感じることがあります。これはビタミンDを服用することで、血液中のカルシウム濃度が上がりすぎたときに起こる症状です。時間治療ではビタミンDを摂る時間を変えることで血中カルシウム濃度を調整しようと言うものです。ビタミンDを摂る時間によって血中のカルシウム濃度を午前と夜間とで比べて見ると、「午前にビタミンDを摂ると血中のカルシウム濃度は高くなり、逆に夜間にビタミンDを摂ると血中のカルシウム濃度は低く副作用は抑えられます」。また、夜間にビタミンDを摂ると骨のカルシウム密度が高くなります。これはカルシウムと体内時計の関係で昼間カルシウムは骨から血液へ溶出し、夜は血液から骨へと吸収されます。  
この時間に合わせて夜間にビタミンDを飲めば、カルシウムの吸収効果は上がり、   しかも副作用も防止できます。このようなことは同じように骨粗鬆症にも有効です。

おさらい
骨粗鬆症
 骨粗鬆症は骨が空かすかになっていく状態のことですが、年を取るとホルモンバランスが崩れ、破骨細胞の働きが活性化して、骨芽細胞の骨作りが追いつかなくなります。私達の組織は毎日作りかえられています。老化した細胞を廃棄して新しい細胞を生産しています。これと同じことが骨でも起こっています。骨を壊して吸収するのが破骨細胞で、その隣で骨を作るのが滑芽細胞です。女性ホルモンは破滑細胞の働きを調整しています。40歳まででは男性の方に骨粗鬆症が多いのですが、閉経とともの女性のほうが骨粗鬆症が多くなります。これは女性ホルモンのエストロゲンの分泌低下による影響です。骨密度が4分の1減ると、体を支える力が2分の1に減ります。このようにして骨折しやすくなったり、骨が空かすかになったりします。

カルシウムを減らさない為には
・ビタミンDを多く摂りましょう。
・ビタミンDは寝る間に摂ると効果的です。
・1日20分は日光浴をしましょう。
・カルシウムとマグネシウムの摂取比率は2:1なので、必ずマグネシウムも同時に取り 
 ましょう。
・カルシウムのみの過剰摂取はかえって骨密度を低下させます。
・ビタミンK、タンパク質も適度に摂取しましょう。
・リン酸やナトリウム過多になる加工食品の摂りすぎには注意しましょう。
・運動をすることで骨に圧力がかかり自然に骨を強くしてくれます。
・アルコールやコーヒーの飲みすぎに注意しましょう。

お薦め  これはカルシウムとマグネシウムの比率が2:1になっています。
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カルシウム6

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骨粗鬆症とカルシウム6
○成長とカルシウム量
 体の中のカルシウム量は成長につれて増えていき、30歳代にピークを迎えます。成長過程で骨量がピークに達することを「ピークボーンマス(最大骨量)」と呼びます。骨は最大骨量に達した後は徐々に減少します。このため成長期は人生における唯一の骨量増加時期です。成人男性では約1kg、成人女性では約800gのカルシウムが体内に存在します。骨の成長期にピークボーンマスをどこまで高くできるのかで、その後の骨粗鬆症や老人性骨折になりやすいか決まります。
 女性は閉経を迎えると急激にカルシウム不足となります。閉経に伴う女性ホルモン・エストロゲン分泌の減少により、骨量が急激に減る人が多いからです。平均的な骨量を得ていた人もこの時期に平均値以下に減少することがあります。高齢者の中には年々身長が低くなったり背筋が曲がったりしている他人がいますが、これは背骨、腰椎の骨量が減少し、骨折を起こした結果として起こる現象です。痛みを伴うことは少なく、自覚症状としても現れにくいものです。正確な身長測定を定期的に行なうことも、骨粗鬆症の発見に役立ちます。
 女性の場合には、初潮のころから急に骨の量は増え始めます。そして妊娠・出産では30gのカルシウムが赤ちゃんに取られると言われています。出産後の授乳の時期もカルシウムが出ていきます。授乳期には一日およそ230gのカルシウムが母乳を通して失われていきます。しかし、その頃には小腸からのカルシウム吸収率も高まります。よって女性はこのときが減少した骨量を増やすチャンスです。この時期に食べ物から十分にカルシウムを摂らないと、カルシウムは失われたままになります。通常の時の食べ物から摂取できるカルシウムは、授乳期の半分から3分の1くらいしか小腸から吸収されません。人生におけるカルシウムの蓄積は、その吸収量が増す思春期、妊娠中、授乳期にカルシウム等を多く摂取しなければなりません。

○カルシウムの吸収を妨げるもの
・リン酸
 リンも摂り過ぎると腸管でカルシウムと結合して、カルシウムの吸収を阻害ますます。リンはカルシウムと結合しやすい性質を持っており、結合すると離れることはありません。更に過剰なリンは腎臓での活性ビタミンDの合成を邪魔しますので、リンの取り過ぎには充分な注意が必要です。ジュースやお菓子、加工食品の摂り過ぎには注意が必要です。
・タンパク質
 タンパク質は血や筋肉になる重要な栄養素です。骨の成分コラーゲンもタンパク質と、カルシウム、その他の無機質からできていて毎日作り替えられています。タンパク質を摂り過ぎると、消化吸収しようと体の中には代謝物が多くなり腎臓の働きを弱めます。腎臓の働きが弱まるとカルシウムの吸収に必要な活性型ビタミンDを作れなくなります。また、タンパク質の摂りすぎは代謝産物と一緒になってカルシウムも排泄されます。タンパク質の所要量は1日あたり成人で60〜70gです。肉や魚ばかりではなく、豆腐、納豆、大豆などもバランスよく食べることも必要です。大豆に含まれるリジンというアミノ酸はカルシウムの吸収を助けます。納豆なら1日1パック、豆腐なら半切れを目安にしてください。
・アルコール
 腸管内にアルコールがあると、カルシウムの吸収が低下します。また、アルコールには利尿作用があるので飲み過ぎると尿と一緒にカルシウムが体外に排泄されます。
・食物繊維
 食物繊維を摂り過ぎると、カルシウムを吸着して、カルシウムの吸収を妨げます。
・シュウ酸
 シュウ酸は葉物などの灰汁の部分です。ホウレン草などの苦味は、シュウ酸が唾液にあるカルシウムや歯のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり苦味を作ります。シュウ酸はカルシウムと結合することでカルシウムの吸収を妨げます。因みに苦味を消す方法はホウレン草を一緒にカルシウムを含む食品を摂ることです。例えば鰹節など。

カルシウム5

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骨粗鬆症とカルシウム5
カルシウム吸収を助ける栄養素
・ビタミンD
 ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助ける働きがあります。ビタミンDが不足するとカルシウムを上手く摂り入れる事ができなくなります。ビタミンDが足りないと骨の形成に異常をきたしカルシウムが骨にくっつきにくくなり骨折しやすくなったり,歯が弱くなったりします。
 ビタミンDは体内で活性ビタミンDとなって初めて機能します。ビタミンDがないと腸管でのカルシウムの吸収が出来ません。ビタミンDは皮膚の下にプロビタミンDとして存在しており、紫外線を浴びるとビタミンDに変化します。ビタミンDは肝臓で集められて腎臓で活性ビタミンDというホルモンになります。1日20分程度の日光浴で、体内の活性ビタミンDを生成できます。
 また、食事からもビタミンDを摂る事も必要です。ビタミンDを多く含む食品は、牛、豚や鶏肉のレバー、いわし、かつお、まぐろ、うなぎ、ひらめ、スズキ、卵黄、バター、煮干し、シイタケがあります。干しシイタケは、使う前にかさの部分を下にして日光に当てるとビタミンDが増えます。

・ビタミンK
 ビタミンDはカルシウムの吸収を助けますが、ビタミンKは骨からカルシウムが溶出するのを抑制します。骨折の多い人の血液には、血液中のビタミンKの濃度が低いことが知られています。ほかにもビタミンKは血液を固まらさせる血液凝固の働きもあります。ビタミンKには緑黄色野菜に含まれる“K1”と微生物による合成から作られる“K2”の2つの種類があります。K1は植物の葉緑体で作られるもので、K2は、体内の腸内細菌や発酵食品(納豆、チーズ、ヨーグルトなど)に使われる細菌によって合成されます。

・タンパク質
 タンパク質は骨を形成する上でも重要な役割をしています。タンパク質はアミノ酸から出来ており、骨の成分であるコラーゲンもタンパク質の一部です。体の中の全タンパク質のうち3分の1がコラーゲンといわれています。骨に関係するタンパク質の約80%をコラーゲンが占めています。体の中でのコラーゲンの役割は、細胞と細胞をつなぎ合わせる接着剤のような働きをします。細い紐状のコラーゲンは、架橋と言って互いに橋を掛け合って結びつく性質があり、これにより細胞同士をしっかりとつなぎ合わせています。つまり、骨の硬さを保つカルシウムと、それを柔軟に支えるコラーゲンが揃ってこそ、強くて丈夫な骨が作られるというわけです。また、関節は軟骨で覆われていますが、この軟骨の50%もコラーゲンです。老化にともない軟骨が磨耗すると骨と骨とが直接ぶつかり痛みを感じたり、変形性関節症を起こします。
 また、カルシウムはタンパク質と一緒に摂ると吸収がよくなります。しかし、動物性タンパク質を過剰に摂取すると逆にカルシウムが体外の排出されます。

カルシウム4

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骨粗鬆症とカルシウム4
体内のカルシウムバランス
・カルシウム・マグネシウム・リンのバランスの意味合い
 栄養の取り方にも問題はあります。特定の栄養素を多く取ったりすることも不健康へとなって行きます。健康な人の皮膚は弱酸性の薄い膜で覆われており、そのうち側の体内は弱アルカリ性に保たれています。体液が酸性に傾くと「酸性体質」といって、すべての代謝病を招く原因になります。健康な人の体液はph7.35からph7.40の弱アルカリ性であり、phが7.30までの酸性になると病気を招く原因となり、ph7.20になると死に至ります。ミネラルバランスが崩れて酸性に傾くことは非常に危険です。ミネラルバランスが崩れることは、欠乏と同じくらいに危険性があります。
 体内の細胞は内側が細胞内液、外側が血液やリンパ液などの細胞外液に浸かっています。ミネラルはそのどちらにも存在し、血液によって運ばれてきた栄養分などを細胞内に取り込んだり、老廃物を細胞外に排出したりする電解質として働きます。ミネラルでも細胞外液にはナトリウムやカルシウムが多く含まれ、細胞内液にはカリウムとマグネシウムが多く含まれており、この4つのミネラルバランスをうまく取ることで栄養や酵素、水分などの補給、老廃物の排出が円滑に行えます。しかし現代人はナトリウム過多の傾向にあり、更にカリウムが少ないと、カリウムが少ない分だけ細胞外液のナトリウムが細胞内液へと侵入してきます。液体は濃度の高いほうから低いほうへと流れる性質があって、こうして細胞内のナトリウムが増えて、ナトリウム主導型の体質になります。ナトリウム主導型になると細胞分裂の速度が早くなり、悪い細胞を増殖させることになります。


 カリウムが減るとナトリウムが細胞内へと侵入してくる。そのためナトリウム主導型となる。


 野菜や果物など植物性食品が不足するとカリウムが不足してミネラルバランスが崩れます。また、人体のカルシウム、マグネシウム、リンのバランスは2:1:2です。我々が日常頻繁に口にする加工食品にはリンが食品添加物として多く含まれています。食品添加物として頻繁に用いられるのが重縮合リン酸塩で、肉類に含まれている正リン酸塩以上に危険性が高いことがわかっています。重縮合リン酸塩は、それを加えた物質のカルシウムとリンの比率を変える性質を持っています。この性質こそが食品を加工する際に利用される化学反応です。重縮合リン酸塩の食品添加物としての能力は、1gにつき何mgの炭酸カルシウムを奪うかを示した「カルシウムバリュー」という単位で計測されます。カルシウムを多く奪うほど食品添加物としての加工能力が高いというわけです。重縮合リン酸塩の用途は変色防止、たんぱく質の結合剤、保水剤、膨張剤、合成着色料として、清涼飲料水、アイスクリーム、インスタントラーメン、ハム、ソーセージ、かまぼこ、缶詰など用途はさまざまで、体内のカルシウムを犠牲にした食品といえるでしょう。肉類に含まれている動物性脂肪はカルシウムと結合して脂肪酸塩を生成します。このときに体内からカルシウムが奪われてしまいます。
 また、カルシウムの過剰摂取は骨粗しょう症になりやすくなります。最近のアメリカの大学の研究結果に国によって、乳製品の消費が多い国ほど骨粗しょう症になりやすく、骨折の割合も高いというものでした。これは「人間の体内のカルシウム:マグネシウム:リンの割合が2:1:2に恒久的に決まっているのです。ところが牛乳は、この比率が10:1:10になっている。だから、比率を保つために、急激にカルシウムを排出したり、歯などからマグネシウムを持ってきて10:5:10になろうとするのです。」ということです。

お薦め
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カルシウム3

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骨粗鬆症とカルシウム3
○カルシウム摂取補助
 骨を作る成分は、カルシウムのほかにマグネシウム、カリウム、リン、タンパク質などが必要です。体内の成分には構成比率があり、それぞれが正しい構成比率になっていないと正しく機能しません。特にカルシウムとマグネシウムの関係は深くカルシウム2に対してマグネシウム1という比率で体内での成分を保とうとします。その為、カルシウムの吸収はマグネシウムの比率に合わせた吸収しか出来ません。マグネシウムが不足するとかえってカルシウム不足になると言われています。

カルシウム、マグネシウム、リンのバランス関係
 カルシウムを効率よく摂る為には、タンパク質と一緒に摂ると効率よく吸収されます。
リンやマグネシウムも骨を作る重要な栄養素です。リン酸マグネシウム、リン酸カルシウムとなって骨や歯を作ります。カルシウムとリンのバランスは1:1が望ましく、カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1の割合が理想です。そうすると三者の比率はカルシウム:マグネシウム:リン、2:1:2が理想です。しかし、リンは日常の食品添加物に含まれているので、敢えて摂る必要はありません。

マグネシウム
 マグネシウムは骨密度を増加させるのに必要な成分です。これはマグネシウムが骨芽細胞に働きかけ骨に貯蔵するカルシウムの量を調節しているからです。マグネシウムが不足すると、骨形成能力が低下します。これはせっかく摂ったカルシウムが体外に排出されるからです。カルシウムとマグネシウムの比率は2:1でマグネシウムが1のときカルシウムは2となるので、体内では少ないマグネシウムに合わせてカルシウムの量を調整しようとします。このためマグネシウムが不足しているとマグネシウム1に対してカルシウム2なので、カルシウム2以上の部分が体外に排出されます。
 またマグネシウムには間接的に筋肉の伸縮に関与しています。これはカルシウムが筋肉細胞の中に入ることで筋肉の伸縮が起こりますが、このカルシウムの働きを調節しているのがマグネシウムです。マグネシウムが不足すると、筋肉細胞の中に入るカルシウムが増えすぎて、痙攣や震えなどの症状が出ます。


カルシウム2

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骨粗鬆症とカルシウム2
カルシウム不足の影響
・動脈硬化
 カルシウム不足になると動脈硬化の原因になります。動脈硬化は動脈壁にコレステロールやカルシウムが付着して起こります。これはカルシウム不足が起こると血中や細胞内のカルシウムを一定にする為に骨のカルシウムを使うときに、細胞にカルシウムが入ろうとして血管にカルシウムが沈着してしまうからです。日本人はもともとカルシウムが不足しており、日本人の死亡原因の2,3位は動脈硬化に起因するものです。動脈硬化を予防する為には、コレステロールや中性脂肪の取りすぎに注意するのは勿論のことですが、それ以上にカルシウムを取ることが重要です。
・骨粗鬆症
 カルシウム不足が続くと骨にあるカルシウムが血液や細胞に溶け出して、骨が軽石状態となります。骨密度が低いので骨折や変形を生じてしまいます。骨量は40歳代までに最大に達してそれ以後は加齢とともに骨量は減少を辿ります。加齢とともにカルシウムの吸収を促進する活性ビタミンDが減少したり、骨からのカルシウム溶出を防ぐカルチトニンの分泌も減少します。また、女性は閉経をむかえると女性ホルモンが減少して骨からのカルシウム溶出が促進されます。
・高血圧
 カルシウムが減少するとカルシウム濃度を上げようとして骨からのカルシウム溶出が進み、動脈細胞内のカルシウムが増加します。カルシウムは筋肉の伸縮を促がすので、血管の収縮が強まり血圧が上昇します。塩分を取りすぎると高血圧になるのはナトリウムは通常は細胞外液に存在していますが、ナトリウムを取りすぎると浸透圧の違いから細胞内に侵入して、カルシウムを細胞内へと引き込みます。細胞内のカルシウムが増加すると収縮作用が強まり血圧を高くします。
・糖尿病
 糖尿病と聞くとインシュリンを思い浮かべますが、インシュリンの分泌が正しく行なわれないと、ブドウ糖がグリコーゲンに変換されずに高血糖となります。カルシウムが不足するとこのインシュリン分泌が正常に出来なくなり糖尿病となります。
・視力低下
 目の水晶体の筋肉の伸縮もカルシウムによって行なわれています。また、カルシウムは神経伝達物質を分泌するときにも必要です。目で捉えた情報が脳に伝わるのは、網膜に入った光が視神経から神経伝達物質を介して脳神経へと伝わるからです。他にもカルシウムが不足すると、高血圧や糖尿病などで目の血管に動脈硬化が起こり、眼底出血や白内障などの目の病気になります。
・痴呆症
 痴呆の代表的なものは、脳血管性痴呆症とアルツハイマー型痴呆症があります。脳血管性痴呆症は脳での動脈硬化の合併症が起因とされています。動脈硬化はカルシウム不足が原因で起こるのでカルシウムの摂取が病気の予防となります。また、アルツハイマー型の痴呆症においても脳内のカルシウムの増加が見受けられ、明確にはされていませんがカルシウム不足がなんらなかの影響を与えているものと見られています。また老人に多く見られるパーキンソン病も脳のカルシウム増加が見られることからカルシウム不足と何らかの因果関係があるものとされています。

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